2019年 10月 18日 (金)

ブロックチェーンが「ネット誕生以来のイノベーション」といわれる理由(気になるビジネス本)

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   「ブロックチェーン」というと、仮想通貨の運用の仕組みとして知られる技術だが、用途は広く、ビジネス界や産業界では、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などとともに、今後の社会で重要な機能を担うとされる。ポテンシャルを秘めたテクノロジーだけに、その入門書や解説書が数多く出版されている。

   ブロックチェーンは、それらに共通した説明では、取引ごとの台帳がチェーンでつながれたように関連づけられており「ピア・トゥ・ピア(P2P)」ネットワークで参加者全員により共有されるもの。もちろん、他のさまざまなテクノロジーが組み合わされ機能が高められているわけだが、なによりのウリは、中央に管理者がいて台帳の管理・運営を行う中央集権型ではなく、だれもが対等の立場で参加する、オープンで民主的なシステムであることだ。

「ブロックチェーンという世界革命 価値観を根本から変えるテクノロジーの正体とは」(神里達博著)河出書房新社
  • 仮想通貨「ビットコイン」は、ブロックチェーンを使うことで可能になった
    仮想通貨「ビットコイン」は、ブロックチェーンを使うことで可能になった

「複合的な視点で肉薄」

   ブロックチェーンの解説本「ブロックチェーンという世界革命」は、その思想的背景や、文明的視点からみた意義などについて丁寧な説明を盛り込んでいて異彩を放つ。

   「はじめに」に、「ブロックチェーンが社会を変えてしまうのか、それとも社会がブロックチェーンをコントロールし、活用するようになるのか。いずれにせよ、技術的な観点のみならず、また社会経済的な観点からだけではない、複合的な視点で、この新しいテクノロジーに、しっかり肉薄することが重要であるに違いない」とある。

   著者の神里達弘さんは、千葉大学国際教養学部教授。科学史や科学技術社会論のほかリスク論が専門で、民主主義と専門主義の関係や科学技術に伴うリスクなど幅広いフィールドをカバーしている。朝日新聞客員論説委員でもあり、エピソードや史実を織り込んだ各論の展開は親しみやすくわかりやすい。

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