2021年 9月 21日 (火)

銀座線の開業当時からあったネーミングライツ、エキナカ......(気になるビジネス本)

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渋谷行きと浅草行きで同駅別名

   東京地下鉄道は、利用客増を目論んで直営商業施設の事業にも乗り出す。いまのエキナカ的発想か。そうした商法の元祖は関西の阪急電鉄で、大阪・梅田駅に「阪急マーケット」と「阪急食堂」をオープン。これらが同地の阪急百貨店の前身になった。東京地下鉄道は1929年に阪急へスタッフを研修のため派遣し、同年には銀座線浅草駅の真上に雷門ビルができるとそこに「地下鉄食堂」を開業。2年後には上野駅前にスーパーのはしりである「上野地下鉄ストア」を開いた。

   自らも小売店の経営に乗り出したが、当時は、小売業は成長産業。三越、松坂屋ともそうだが、デパートへの気配りに怠りがなかった。駅名に「銀座(松屋・三越前)」「日本橋(高島屋前)」など副駅名を配したうえ、さらには、たとえば、銀座駅の「松屋・三越前」は、渋谷方面行きバージョンにして、逆の浅草方面行きバージョンには「三越・松屋前」と入れ替えて使い分けたという。

   草創期からのビジネス志向もあって、業界リーディングカンパニーのポジションにつながったのかもしれない。

   著者の土屋武之さん1965年生まれのライター。雑誌の編集を経て97年からフリーで活動をしている。主な著書に、「ツウになる!鉄道の教本」(秀和システム)、「JR私鉄全線 地図でよくわかる 鉄道大百科」(JTBパブリッシング)、「新きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)など。

『ここがすごい!東京メトロ』
土屋武之著
交通新聞社
税別800円

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