2024年 4月 26日 (金)

「バスケの選手であることを忘れる」同期にそう言われるとうれしい(日本生命 北間優衣さん)

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   幼いころから、元気のいい、やんちゃな子だった。とても脚に障がいを抱えているようには見えないほど。幼稚園から学校生活では、ずうっと健常者と混じって、勉強も運動もこなした。授業では、体育が大好きだった。

   日本生命保険に勤める北間優衣さん(24、きたま・ゆい)は、2020年の東京五輪・パラリンピックの車いすバスケットボール女子の日本代表候補のひとり。本番まで、あと1年に迫り、チームメイトとの最終調整や厳しいトレーニングを日々こなしている。そんな北間さんに、ふだんの職場でのようすや仕事とバスケットボールとの両立、そしてパラリンピックへの思いを聞いた。

  • 2019年正月、ツイッターには「挑」と書いて、決意を新たにした(日本生命・北間優衣さん)
    2019年正月、ツイッターには「挑」と書いて、決意を新たにした(日本生命・北間優衣さん)
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体幹を強化してシュートの飛距離を伸ばす

   車いすバスケットボールには、「持ち点」がある。障がいの重い選手に「1.0」の持ち点がつき、障がいのレベルに応じて0.5刻みに全8段階に分かれる。障がいが一番軽い選手の持ち点は「4.5」で、これは半月板の損傷などで立って走ることができなくなった選手のレベルにあたる。

   そうしたなか、北間さんは障がいのレベルが最も重い「1.0」。「腹筋背筋から下がほとんどマヒしている状態なので、何をするにしてもおへそから上だったり、胸から上だったりしか使えません。カラダを鍛えるにしても、使えるところと言うか、上半身だったり背中(背筋)だったりのウエイトトレーニングに時間をかけます」と話す。

ユニホーム姿の北間優衣さん。カッコいい!(写真提供:車いすバスケットボール連盟)
ユニホーム姿の北間優衣さん。カッコいい!(写真提供:車いすバスケットボール連盟)

   ふつうにジムに通って、一般の人と変わらない、マシンを使ってのトレーニング。「自分のコントロールが効く部分で体幹を鍛えます。去年、おととしと重点的に鍛えました。重さを持ち上げるので、一人ではなかなか難しかったりしますが、パーソナル(トレーナー)についてもらって、一緒に取り組んでもらっています。

   でも、トレーニング効果を感じにくいというか、使っているカラダの範囲が小さいので、目に見えて(効果がある)というのは難しいんですね。それでも、体幹トレーニングには力を入れてきました。以前は、横に来たボールはカラダがぶれて倒れたり、次の動作が遅れたりすることがありましたが、今はそういうことがほとんど感じなくなっています。トレーニングの成果を感じますし、シュートの飛距離が伸びたところも、体幹が安定して筋力がついたからこそだと思います」と、ほほ笑んだ。

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