2024年 4月 25日 (木)

【投資の着眼点】相場では「自制心」が求められる ならば「シストレなら勝てるはず」と検証すると......

「9500円」のシストレでも儲けることができる

   システム売買に関して多くの人が口にすることの一つに「本当に勝てるシステムは数百ドル(数万円)では手に入らない」というものがある、と本書の著者は説明している。

   これについて、著者は全面的に否定しているどころか、次のようにさえ述べている。

「我々は、たったの100ドル(約1万円)以下で販売されていたシステムが、1万ドルで販売されていたシステムを超える運用成績を上げるような例をいくつも見てきた。我々の見解としては、3000ドル以上で販売されているシステムを購入することは推奨していない」

   実際、本書の著者がトップ10に選んだシステムで、もっとも高額だったのは2500ドル(約25万円)で、もっとも安価だったのはわずか95ドル(約9500円)だった。

   システムの販売額と実際の運用成績は、無関係。つまり、高額なシステムが安価なシステムよりも優秀かといえば、そうでもないということである。

   10の優れたシステムのうち、8つは中長期売買のシステムだった。また、9つのシステムは順張り戦略だった。逆張り戦略のシステムは、わずか1つだけだった。

   また、6つのシステムがさまざまな金融商品をトレードしていた。なお、トレード対象はユーロ、円、10年もの米国債、原油、砂糖、大豆、銅、オレンジジュースなど、多岐に渡った。

   一方、残りの4つのシステムは、特定の金融商品を対象としたものだった。そのうちの3つは、米国の代表的な株価指数であるS&P 500指数先物をトレードしていた。

   とにかく、シストレのあれこれを検証し、その「傾向」を示しているのだ。

   なお、本書の著者らが幹部を務める調査会社のフューチャーズ?トゥルース社は、2019年現在も実在している。現在、この会社が四半期ごとに発行しているリアルタイムの検証記録の掲載された雑誌(英語版)を購入することは可能だ。(ブラックスワン)

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