2024年 4月 26日 (金)

【日韓経済戦争】GSOMIA破棄で一番トクするのはトランプ米大統領? 文大統領の悔しい誤算 韓国紙で読み解く

「GSOMI破棄で、在韓米軍が危険になるからもっとカネを出せ」

   中央日報(11月21日付)「社説:米国防長官の米軍撤収関連言及、尋常でない」も、米国側の手のひらを返した仕打ちを、こう嘆く。

「特にエスパー国防長官は11月15日に韓国で発表した共同声明を通じて『在韓米軍を現在の水準で維持し、戦闘態勢を強化するという公約を再確認した』と明らかにした張本人だ。(それが数日後)5倍の分担金を受けるために『タブー』と考えられてきた在韓米軍撤収カードを取り出した。血で結ばれた韓米同盟がなぜこのような状況になったのか嘆かわしい」
「トランプ政権は韓国がGSOMIAを破棄したことで、在韓米軍がさらに危険になり、これを補完するために追加の費用が発生したという論理を展開している。伝統的な韓米同盟を金銭的損益で考える米国の態度は極めて残念だ」

   文大統領の「GSOMIA破棄」という決断が、「在韓米軍駐留費5倍増」をもくろむトランプ大統領に体よく利用されているのだった。文大統領もこんな結果を呼び込むとは予想しなかっただろう。韓国紙はみな一様に、どこに転がるかわからず「ラグビーボール」と言われるトランプ大統領をうまく押さえていたジェームズ・マティス前国防長官がいなくなったことを残念がっている。

(福田和郎)

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