2024年 4月 26日 (金)

バカにできない飲食チェーンの「こだわり」 そのすごさはコンテンツの宝庫!

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サイゼリヤのすばらしさはこれ

   「宝の山」の筆頭格に据えられているのが「サイゼリヤ」だ。「イタリアンワイン&カフェレストラン」を標榜し、全国で1000店舗以上を展開する。著者の「サイゼリヤ愛」は半端なものではないらしく、本書のほぼ3分の1が同チェーンについて割かれている。「平均客単価730円程度」の低価格と対照的な素材へのこだわりや、個人経営のイタリア料理店に勝るとも劣らない本格志向がそうさせるらしい。

   サイゼリヤのメニューの充実ぶりと、それらを低価格で提供できる仕組みを推測して解説。メニュー以外で著者が絶賛するのが、客が自由に使える卓上調味料のオリーブオイルと粉チーズだ。オリーブオイルは「ナポリの老舗メーカーと提携して徹底した品質管理の下に直輸入」されるもので「香りの豊かさ、スパイシーさを感じるその風味、さらりとした口当たり、『こんないいオリーブオイルを自由に使っていいなんて!』と歓喜せずにはいられない素晴らしいおいしさ」という。

   粉チーズは「最近置かれるようになった」もので「熟成感ある硬質チーズならではの深いうまみとフレッシュな風味、塩味も丸く素材の相性を選ばないクセのなさ、よくある工業生産的なものとはまったく別物」のグランモラビアという。

   本書について著者は、チェーン店の常連客の人より、チェーン店に関しては必ずいるという「行かず嫌い」「食わず嫌い」の人にまず読んでもらいたいという。本書を読んでから、サイゼリヤに行けば、リピーターでも初めての人でもトクした気分になることは間違いなさそう。

   サイゼリヤのほか本書では、デニーズをはじめとするファミレスチェーン、マクドナルドなどのファストフードチェーンや吉野家や松屋の牛丼チェーンなどの「スゴさ」を発掘紹介。マクドナルドのハンバーガーのパティには「本物志向」の肉の旨さが閉じ込められていることなどを解説してみせる。

「人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本」
稲田俊輔著
扶桑社
税別880円

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