2024年 4月 25日 (木)

楽天・三木谷社長の送料無料「何が何でもやる!」発言 ネットで総スカンの理由は?

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「企業努力をしているアマゾンと汗をかかない楽天の違い」

   そもそも「楽天がアマゾンをライバル視すること自体が間違っている」という指摘が非常に多かった。「格」が違いすぎるというのだ。

   まず、利用者の声から――。

「楽天がアマゾンに負けているのは、単純に買いづらいから。楽天は商品の検索も、決済までの過程も面倒。ひと昔前のサイトだ。肝心のサイトにコストをかけないからアマゾンに負けるのであって、それを出品者にかぶせるのは筋違い。これからも楽天では買わない」
「アマゾンは、送料設定は出品者が選択できる。楽天は商品サイトが致命的に見づらい。キャンペーンがわかりづらい。いちいちエントリーがうざい。検索結果に同じ商品が山ほど表示されるのがうざい。決済時にデフォルトで広告メール受け取りにチェックされているのがうざい。あれ、いいところってどこだ?」
「私も本当は日本企業である楽天を応援したいと思いながら、ついアマゾンを利用してしまうのは、購入しやすい、サイトが使いやすいからです。多少高くてもアマゾンから買っています。トラブルがあってもアマゾンは販売店任せにせず、アマゾン自体が窓口となり、非があればクーポン券付きで丁寧な謝罪とともに対応してくれます。ただ、送料だけでや売り上げに差がついているのではないのですよ、三木谷君!」

   アマゾンの仕組みには楽天には絶対真似ができない優れた面が多く、また、楽天と違って企業努力をしているという意見が多かった。

「アマゾンに負けている理由は単に送料ではない。比較すべきはアマゾンマーケットプレイスだ。アマゾンと張り合いたいなら、自社で巨大倉庫を持って在庫管理、発送管理しないとダメだ。しかし、それはやる気もないし、困難だからと出品者に負担を押し付けようとする。アマゾンマーケットプレイスを比較対象にして自社ビジネスを見つめ直すべきなのに、この認識の誤りは致命的だ」
「そもそもアマゾンと楽天市場では発送のシステムが違う。アマゾンはフルフィルメントという制度があって、個人出品者からでも商品を預かって発送もしてくれ、購入者は合算で一定金額をクリアすればプライム会員でなくても送料無料になる。自分の企業努力なしにアマゾンと肩を並べたいがために出店者に送料無料を押し付ける姿勢がどうかと思う」
「アマゾンも一律で送料無料じゃない。プライムはあくまで出品者がアマゾンの物流サービス(FBA)を利用して発送してもらう商品であって、FBAを利用しない自社発送の商品は送料別で販売しているのも多い。物流業務をアマゾンに委託して(アマゾンに委託料を払って)販売価格に含めるか、自分で物流業務をやって送料を価格に乗せるかは、出品者の自由だ。それぞれのやり方で利益を出しているが、FBAは人件費がかからない分、利益を出しやすい。結局、楽天はFBAのような競争力のある物流システムがないから負けているのであって、送料無料じゃないから負けているわけではないんだよ」
「アマゾンと楽天では、ネット通販としての使われ方がそもそも違う。アマゾンになかったり、アマゾンにより価格が安かったりした場合のみ使われる。あくまで競合相手はYahooショッピング。楽天が汗もかかないでアマゾンと張り合おうなんて笑かしてくれるぜ」
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