2020年 4月 1日 (水)

最大リスクは「左派」 米大統領選で米国株が1万ドル下落する!?(志摩力男の相場展望 その2)

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左派系支持者がバイデン支持を上回るとき......

   しかし、このところバーニー・サンダース氏が支持を伸ばしています。一時、ウォーレン氏の支持率がバイデン氏を凌駕しましたが、急激に失速しています。ブルームバーグ氏が地味に支持を伸ばしていますが、民主党支持者が超大金持ちを支持するのか、今ひとつわかりません。ブティジェッジ氏はもう少し経験が必要でしょうか。

   そのうち候補者が絞られてきますが、注意したいのは左派系候補と呼ばれるサンダース氏とウォーレン氏の支持層が重なっていることです。最終的にはどちらか一人に絞られますが、左派系候補を支持する人が他を支持することはないので、二人の支持率を足したものになり、その時バイデン氏を上回ることが予想されます。

   民主党の大統領候補がコテコテの左派になった場合、少し市場は動揺するでしょうが、当選の可能性が少ないと当初は見られますから、動揺も限定的でしょう。しかし、問題は左派系候補の支持が広がり、当選の可能性が少しでも見えてきた場合です。特にサンダース氏の政策は、まさに社会主義とも言える政策なので、米国株式市場の動揺は大変なものになるでしょう。

   そのシナリオは、まったくありえないものではないと思います。このところの大統領選挙を見ると、オバマ大統領は初の黒人大統領候補であり、「チェンジ」を掲げて戦いました。米国民も変化が欲しかったわけです。

   トランプ大統領は、初めてワシントンに染まっていない、政治経験のない民間出身の大統領候補でした。米国民は変化が欲しかったわけです。

   次の大統領選挙、トランプ大統領は過去の大統領にはなしえなかったほど、多くの政策を実現してきました。株価も3万ドルに近いところにいます。米国経済は他国に比べて好調です。これまでの常識であれば、実績だけを考えるとトランプ再選以外ありえません。

   しかし多くの、社会から取り残されていると感じている人達から見てどうでしょうか――。米国株が3万ドルでも4万ドルでも、自分たちの生活が変わるわけではありません。高額の授業料に悩まされている大学生にとっても、そうでしょう。社会全体が富裕層に有利にできている、それを変えたいと思う人は多いはずです。

志摩力男(しま・りきお)
トレーダー
慶応大学経済学部卒。ゴールドマン・サックス、ドイツ証券など大手金融機関でプロップトレーダー、その後香港でマクロヘッジファンドマネジャー。独立後も、世界各地の有力トレーダーと交流し、現役トレーダーとして活躍中。
最近はトレーディング以外にも、メルマガやセミナー、講演会などで個人投資家をサポートする活動を開始。週刊東洋経済やマネーポストなど、ビジネス・マネー関連メディアにも寄稿する。
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