2021年 8月 4日 (水)

史上最長の景気が終わった!? 「熊」の出現におびえる「マーケット英語」最前線(井津川倫子)

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気がつけば「史上最長の雄牛相場」が終わっていた

   「bear market」(弱気相場)の反対は、「bull market」(強気相場)になります。「bull」「雄牛」で、雄牛の角が高く上につきあがっていることが、相場の上昇が続いている市場を表すとして、「ブル・マーケット」と呼ばれるようになったそうです。一般的に「ブル・マーケット」の時は景気がよいとされています。

   ちなみに清涼飲料水の「レッドブル」は「赤い雄牛」という意味で、太陽を背に2頭の赤い雄牛が角を突き合わせている商標デザインが有名ですね。

   まあ、「bull」(雄牛)が「強気」というのはわかる気がします。それでも、じつはリーマン・ショック直後の2009年1月から史上最長の「bull market」(強気相場)が続いていた、というニュースには意表を突かれました。好景気の実感が乏しく、「へえ、そうだったんだ~」といったところでしょうか。

The Dow Jones closed 20% below its February high, officially ending its longest bull market
(ダウジョーンズが2月の最高値から20%下落して終わり、最長の強気相場の終わりが明らかになった)

   米ブルームバーグ通信は、2009年1月にひっそりと始まった「強気相場」が、同じくひっそりと終わりを告げた、と表現していましたから、同じように実感が乏しい人も多いのでしょう。

   それでも、一部の資産家たちがおいしい思いをした「史上最長の強気相場」と違って、「弱気相場」の影響は一般庶民にも及びます。ヒトやモノの移動や活動が制限されることで、さまざまな経済活動に悪影響が広がることでしょう。

   この先どんな世界不況が待ち構えているのか......。残念ながら、しばらく「雌牛」にはお目にかかれそうにありません。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、金融市場が「下落する」という意味のマーケット英語をご紹介します。以前も書きましたが、「マーケット英語」は万国共通ですし「bear market」や「bull market」のように単語だけで意味が通じる場合が多いです。こういった定型のビジネス英語は意外と簡単なので、積極的に使ってみてください。

The Dow Jones dropped(ダウジョーンズが下落した)

   副詞の「大幅に」「鋭く」という意味の「sharply」を加えます。

The Dow Jones dropper sharply(ダウジョーンズが大幅に下落した)

   もっと大願に下落した時は、動詞「plunge」(突っ込む、投げ込む)を使います。「急落する」というニュアンスで、最近よく目にする単語です。

The Dow Jones plunged(ダウジョーンズが急落した)

   前置詞の「by」を使って、金額や比率を加えます。

The Dow Jones plunged by almost 1,500 points, or 5.8%
(ダウジョーンズは、約1,500ドルつまり5.8%急落した)

   もっと簡単な表現もあります。

Japan's Nikkei was 1% lower(日本の株価は1%下落した)

   私自身、投資はしていませんが、米国のマーケット情報はダイナミックでおもしろく、定型の英単語を覚えたらラクに読めるので、日々チェックをしています。時差の関係で朝起きて、すぐにチェックをすれば最新のマーケット情報がゲットできます。

   世界の動きも見えてきますから、オススメの英語勉強法です。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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