【SDGs大学長がゆく】障がい者による障がい者のための「生きた」事業を模索する
2020.04.12 10:00
0
データが示す「誰もが障がい者になる可能性がある」
「つながる未来(あした)」では、「ハンディキャップは資源」という理念のもと、
(1)「障がいはマイナス」というイメージからの脱却
(2)障がい者視点からのモノの考え方と困りごとがビジネスチャンス
(3)障がい者同士の「あるある」で価値の共有
(4)1万人に1人しかいない障がい、難病も、全国には1万2000人の仲間がいる
と、前向きなコンセプトを掲げ、2019年11月から活動している。
現在、「つながる未来(あした)」では、吉田さんと坂本さんを中心にオーガニックなフェアトレードコーヒーを個人向けに販売しているが、彼らたちの活動に賛同した地元企業などからの注文も増え始め、徐々にではあるが売り上げアップが見込まれている。
また。坂本さんの取材レポートを元にした本の作成も、地元のイラストレーターの協力を得て、ストーリー仕立ての作品「ぽんじい」と、その内容を裏付ける「命のつぶやき」の2冊セットの発売を予定している。
ちなみに、内閣府の統計によると18歳以上の障がい者のうち、90%以上が後天的な障がい者(事故や病気によるもの)であり、
「誰もが障がい者になる可能性があり得る」
と、藤吉理事長は語る。
もし、そのような時に、自分が持つスキルが役に立つのかどうか、二人の話を聞いて深く考えさせられた。(清水一守)
◆ 一般社団法人 つながる未来(あした)
〈所在地〉〒505-0041 岐阜県美濃加茂市太田町2565-1 シティホテル美濃加茂1F
〈代表者〉藤吉義純理事長
〈設立〉2019年11月7日
〈電話〉0574-48-8454
〈FAX〉0574-48-8452
〈主な事業内容)オーガニックコーヒーの製造補助・販売。
出版事業
つながるカフェの運営(各種斡旋・法律相談など)
https://tsunagaruashita.com/