2024年 4月 19日 (金)

米大統領候補に急浮上! コロナ対策で名を馳せるNY知事の「華麗すぎる」私生活(井津川倫子)

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   新型ウイルスの猛威が米国を襲うさなか、バーニー・サンダース上院議員が民主党の指名争いからの撤退を表明しました。

   これで11月に予定される本選は、ジョー・バイデン前副大統領とドナルド・トランプ米大統領の一騎打ちになるかと思いきや、ここにきて「最も大統領になってほしい男」と全米が熱い視線を送る「最強の候補者」が登場しました!

   新型コロナウイルス対策で手腕を発揮している「あの人」ですが、華麗な私生活にも注目が集まっています。

  • 米大統領候補に急浮上した人物は……(写真は米ニューヨーク)
    米大統領候補に急浮上した人物は……(写真は米ニューヨーク)
  • 米大統領候補に急浮上した人物は……(写真は米ニューヨーク)

全米に巻き起こる、熱狂的な「クオモ大統領」待望論

   あんなに盛り上がっていた米民主党の大統領指名争いが、あっけなく終結を迎えそうです。若者を中心とする熱狂的な支援者に支えられていたサンダース氏が、レースからの撤退を表明して、事実上バイデン前副大統領の指名が確実になりましたが、思わぬところから「伏兵」が登場!

   選挙活動の自粛からメディアでの露出が減ってしまったバイデン氏と対照的に、コロナ対策で注目を集め、もはや「米国のリーダー」と賞されるようになった、クオモ・ニューヨーク知事への「大統領待望論」が急浮上しているのです。

Cuomo frenzy builds in a Sanders-less race
(サンダース氏が消えた戦いで、「クオモ熱狂」が起きている:ワシントンタイムズ)

   「frenzy」「熱狂」「狂乱」「度を超えた興奮」といった意味。この場合、「熱狂的なクオモ待望論」「クオモ旋風」といったニュアンスでしょう。

Draft Cuomo 2020 groundswell emerges amid the New York governor's coronavirus response
(NY知事がコロナウイルス対応をしているなかで、「クオモを2020大統領選に」のうねりがわき起こっている:ABCテレビ)
Groundswell:大きなうねり、高まり

   「熱狂」にせよ「大うねり」にせよ、メディアの報道からは、とにかく人々が「クオモ大統領」を熱望していることが伝わってきます。

   クオモ知事といえば、新型コロナウイルス危機の被害が最も集中しているニューヨーク州で、その対応が称賛されています。数字をベースにしたわかりやすい語り口と、時折見せる人情的な側面。いまや、毎日午前11時(現地時間)から行なわれる記者会見は世界中の注目を集め、その一挙手一投足がニュースになるほどです。

「彼が知事じゃなかったらニューヨークはパニックに陥っていただろう」
「毎日生中継される記者会見が、ロックダウン中にいるニューヨーカーの希望だ」

と、とにかく危機管理能力とコミュニケーション能力の高さが評価されているクオモ知事。

   「コロナは数か月で消える」など、根拠のない楽観的な観測や暴言を連発してきたトランプ米大統領や、すっかり影が薄くなったバイデン氏と比べても、リーダーシップぶりは顕著です。

   さらに、記者会見で「私たちは限界だ。ニューヨークを助けに来てくれ!」とボランティアの必要性を熱く訴えたり、「政府が発表する死者数は、(数字ではなく)家族、父親、母親、兄弟姉妹といった一人ひとりの人間だ。今日もまた多くの痛みが生じた」とストレートに感情を吐露したりするなど、ニューヨーカーだけでなく全米、いやいや世界中の人々の心をわしづかみにしています。

   さっそく、SNS上では「#PresidentCuomo」「クオモ大統領」「#Cuomo2020」「#Cuomoforpresident」(クオモを大統領に)といったハッシュタグが登場。熱いメッセージが拡散されています。

素顔は「モテモテ」イタリア男

   世界中の注目を集めている米ニューヨークのクオモ知事ですが、とりわけスゴイのが、女性からの人気。御年62歳でイタリア移民の子孫のクオモ知事を、メディアがこぞって「一番結婚したい独身男」と紹介しているのです。

Cuomo Just Become NY's Most Eligible Bachelor
(クオモ氏が、ニューヨークで一番結婚したい独身男性になった)

   クオモ氏の父親は、第52代ニューヨーク州知事のマリオ・クオモ氏。弁護士から政治家に転身した父親と教師の母親の長男として生まれたのですが、家族の経歴が「ハンパない」のです。

   弟は米CNNテレビ人気キャスターのクリス・クオモ。一番上の姉は著名な医者で、二番目の姉は有名ファッションデザイナーと結婚。妹は弁護士として活躍するなど、アメリカンストーリーが身近な米国でも「極めて成功した一家」と呼ばれているほどです。

   加えて、クオモ氏の前妻はケネディ故大統領の姪で、昨年別れたパートナーは美魔女のセレブタレント。さらにさらに、前妻との間に生まれた3人の娘は、全員が高学歴なうえにナイスバディの絶世の美女たちなんです!

   もともとセレブ一家で有名だったクオモ知事ですが、コロナ対策で注目度がさらに高まり、「All about Cuomo Family」(クオモ一家のすべて)といった特集が毎日のようにメディアを賑わせています。

   まあ、セクシーでおしゃれなイタリア男だし、現在は独身のようだし、実力も家柄も人望も、すべてを「持っている男」だからモテないわけがないですよね。

   男女を問わない「モテっぷり」に、大統領待望論が沸き起こるのも不思議ではありませんが、残念ながら当の本人は「大統領選に出る気はない」と明言しています。

   大統領線の選挙システム的にも厳しそうですが、それでも、民主党関係者から「7月に実施予定の党大会で、バイデンが『自分は辞退してクオモを候補者にする』と宣言すればいい」といった声が出るなど、「クオモ大統領待望論」は増すばかりです。

   それでは、「今週のニュースな英語」は「eligible」を使った表現を紹介します。「~の資格がある」という意味で、ビジネスの場面でもよく使われます。

He's an eligible candidate
(彼は的確な候補者だ)

   後ろに「for」をつけて「~の」という意味を加えます。

He's an eligible candidate for the president
(彼は社長候補にふさわしい)

You are eligible for an emergency loan
(あなたは緊急融資を受ける資格がある

   クオモ知事の見事な手腕をみる限り、大統領としても「eligible」なことは間違いないでしょう。米国が変われば世界が変わる......。何かの奇跡が起きて、「世界一モテる大統領」が誕生することを、ついつい願ってしまいます。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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