2021年 3月 7日 (日)

カラ売り専業ファンドが進出したら、日本企業はどうなる?

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株価操作、タックス・ヘイブンの疑惑

   「シロアリ屋」では、ワンマン社長がブラック営業を指揮するシロアリ駆除会社による株価操作、「商社絵画部」では、タックス・ヘイブンを悪用した高額な美術品取引を指摘して、カラ売りをするが、いずれも「踏み上げ」が起こり、そのつど窮地に陥るパンゲア。ネタバレになるので、どのようにして闘うかは、本書を読んでいただきたい。

   3つの物語の中では、「商社絵画部」の読み応えが抜群だ。タックス・ヘイブンにかかわるパナマ文書の暴露、英国のEU(欧州連合)離脱、国際オークション市場などのトピックスを盛り込みながら、世界の株式市場の動きに連動して、ストーリーが展開する。

   実際に「カラ売り専業ファンド」が日本に進出したら、どうなるだろう?

   企業活動は透明性を増すのか。そんな期待を持つ人も少なくないだろう。

   巻末には、12ページにわたり、金融・経済・法律用語集が付いている。本文を読み終えてから、この部分に当たると、かなりの部分が頭の中に入っていることに驚くだろう。本文でじつに手際よく、それらの用語が説明されているからだ。

   黒木亮氏は1957年北海道生まれ。早稲田大学法学部卒。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた「トップ・レフト」で作家デビュー。著書に「巨大投資銀行」「カラ売り屋」「排出権商人」「ザ・原発所長」「アパレル興亡」など多数。英国在住。

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「カラ売り屋、日本上陸」
黒木亮著
角川書店
1800円(税別)

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