2021年 10月 17日 (日)

メルケル首相の「魂の演説」を聞け! 「勝負の一週間」で浮き彫り、菅首相と雲泥の差(井津川倫子)

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   新型コロナウイルスの猛威が続く欧州。ドイツのメルケル首相が議会でおこなった「魂の演説」が世界中に拡散されて感動を呼んでいます。

   一日の新規感染者数が2万人前後で高止まりし、死者数が増え続けているドイツ。ふだんは冷静沈着ぶりで知らせるメルケル首相が、めずらしく感情をあらわにして国民により厳しい措置への協力を訴えた演説を、各国メディアが「これまでで最も感動的な演説」と絶賛しています。

   一方、コロナ対策を踏まえた大型追加経済対策を表明した菅義偉首相。海外メディアの評価が気になるところですが......。

  • ドイツのクリスマスマーケット、今年は……(撮影:神木桃子氏)
    ドイツのクリスマスマーケット、今年は……(撮影:神木桃子氏)
  • ドイツのクリスマスマーケット、今年は……(撮影:神木桃子氏)

メルケル首相「必死の訴え」に思わず背筋がゾクッ!

   ドイツのメルケル首相が連邦議会で演説を行い、新型コロナウイルスの一日あたりの死者数が過去最大になったことに強い危機感を示しながら、「どうか、人とコンタクトするのを制限してください!」と、強く訴えて話題になっています。

   私も「話題の演説」を動画で観ましたが、いつもは冷静なメルケル首相が握り拳を何度も振り降ろしたり、懇願するように胸の前で両手を合わせたりしながら必死で訴える姿に、思わず背筋がゾクッとするほど感情がかき立てられました。

   演説の途中、拍手がわき起こってメルケル首相の声がかき消されてしまう場面も何度かあり、映像では演説が終わったあとも、しばらく拍手が鳴り響いていたように見えました。この「感動のスピーチ」が人々の魂を揺すぶったのは「万国共通」の現象だったようで、世界のメディアが大々的に報じています。

Angela Merkel called for tough coronavirus restrictions in emotional speech
(アンジェラ・メルケル首相が感動的なスピーチをして、コロナウイルス対策としてより厳しい制裁を求めた:米Daily News)

Merkel makes emotional plea for tougher curbs as Covid-19 deaths in Germany break record
(独コロナウイルス死者数の記録更新を受けて、メルケル首相が感情をあらわにより厳しい制限を懇願した:スウェーデンのネットニュース)
make a plea:懇願する

   多くのメディアが、これまでで一番「emotional」(感情のこもった、感動的な)だったと評したメルケル首相のスピーチの中から、特に印象に残ったフレーズをご紹介しましょう。

I am sorry. I really am sorry from the bottom of my heart
(ごめんなさい、本当に、心の底から申し訳ないと思っています)

   このフレーズは、胸の前に手を合わせて前屈みになりながら、声を絞り出すようにして発していて、飲食店の営業禁止や国民に犠牲を強いることに対して心の底から詫びる姿勢が痛いほど伝わってきました。

   さらに、一年でもっとも盛り上がるクリスマス前の時期に制限を強いることが、いかにつらいことかと理解を示しつつ、それでも「一日に590人もの命」が奪われているという状況は「That is unacceptable in my view」(私の価値観として受け入れられない)と、きっぱり。クリスマスまでになんとか感染を抑えるために、「この一週間、人と会うのを制限してください!」と「勝負の一週間」への協力を訴えました。

   このメルケル首相の演説は、またたく間に各国語に訳されて世界中に拡散。「メルケルこそ真のリーダーだ!」「トランプ大統領に聞かせたい」といった反応があちこちでわき起こっています。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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