2024年 5月 5日 (日)

「勝手なことしやがって」二階派幹部が激怒! 菅首相が「GoToトラベル」停止に踏み切ったわけ(2)

「旅行業者ですが、ついに詰みました」

   ネット上でも、こんな批判が相次いでいる。

   千葉千枝子・淑徳大学観光経営学科教授が、こう投稿した。

「年末年始の繁忙期におけるGoToトラベル全国一斉停止で、資金繰りが一層苦しくなる事業者が続出するのは必至です。ホテル・旅館は本来なら宴会シーズンで売上増が見込めた時期、回復傾向にあった客室稼働率が再び下がると打撃ははかりしれません。さらに深刻なのが旅行業。報告書の提出や地域共通クーポンの受け渡しなど、業務過業務過にある中で、年の瀬のキャンセル対応で、中小の旅行会社は悲鳴をあげています。これを乗り切ったとしても廃業を予定する旅行会社が増えることが予想されます」
名古屋城も行きにくくなった?
名古屋城も行きにくくなった?

   実際に、旅行業者からはこんな声が。

「旅行関係者ですが、詰みました。この数時間でほとんどの予約がキャンセル。観光業や弱い飲食はほぼアウト。救済しないとこれからくるのは海外資本、主に中国による本格的な不動産買い漁り。そこら中で海外資本のホテルが建ちまくっています」
「旅行業です。数日おきにこのエリア追加!今度はこっちのエリアも!そして、ついに年末年始の停止!客一人一人から問い合わせ殺到!こんなことしていたら、お金をまったく生まない残業だけが増え続けて地獄です」
「電話鳴る、鳴る、変更、地域クーポン回収、作り直し、年末取り消し。クーポンに日付押すのがしんどい。手作業が多く、入力し直し、再発行。20年働いた。今までありがとう。私は決めた。退職します」

   こんな混乱を招いた菅首相に怒りの声があふれている。

「ガースーさん、とりあえずGoToが感染拡大を招いているエビデンスはないと仰って、止めるつもりはないとのお考えが、このタイミングで一時停止にシフトした理由をお聞かせ願いたい。そして勝負の3週間で歴史的大敗をして、結局、全ての事業者に対して1番しんどい思いをさせる事になっている責任についてどうお考えなのかもお聞かせください」
「どういう政策だろうと、まずは自分の口で国民に説明するのが筋だ。ついこないだまでネットでヘラヘラして『GoToが悪いものみたいになっちゃった』と言っていたのに全国一斉の一時停止。なぜ考えを変えたのか。感染が広がったヨーロッパでも国のトップの支持率が落ちるどころか上がっているのは、国民に対して真摯に向き合う姿勢を見せているからだと思う」

   その一方で、菅首相を擁護する意見もある。

「本当に判断が遅かったのだろうか?なんとかクリスマス、年末年始を普通に過ごせるよう『最後の3週間』と国民に訴えた。国民に期待した。結局、国民は自粛せず、街は混雑したまま。高齢者もウロウロ。その結果として年末年始の強い自粛要請になった。国民に期待した政府も悪いが、自粛しなかった国民が多かったことが理由。政府を責めても感染拡大は止まらない」
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