2024年 4月 25日 (木)

タワマン、これだけ危ない! コロナ禍で生じたリスクを解き明かす

2020年以降、258棟が完成見込み

   2019年に全国で完成した超高層マンション(20階建て以上)は63棟、1万7039戸。その主な内訳は首都圏28棟・8547戸、近畿圏18棟・5239戸、その他17棟・3253戸。2020年以降では、258棟・10万3100戸の超高層マンションが順次完成予定見込み。こちらの内訳は、首都圏177棟・8万1525戸と、圧倒的に首都圏の竣工数が多い。

   今後の超高層マンションは東京都心部や湾岸エリアを中心に大規模開発や複合再開発プロジェクトなどが数多く控えている。しかし、コロナ禍の影響で多くの案件で工期が延び、完成遅れが懸念されているという。「今後、地価がどうなっていくのか。タワーマンションの資産価値がどうなっていくのか、未来は誰にも分かりません。しかし、最悪の事態は想定すべきだと考えます」と著者。

   本書では、タワマンにどんな不安要素があるのか、そのリスクと暴落前に売り抜けるにはどうしたらいいかを詳しく解説している。

   著者の小島拓さんは、大学卒業後、不動産投資会社勤務を経て2012年に独立し起業。「悪意ある業者や無知な個人投資家によって不動産投資が不正のオンパレードになり業界全体のイメージが悪化していることに問題意識を感じ」著書やウェブで情報を発信している。

   著書に「不動産会社が書けない『有名大家』の裏話」「融資地獄」(いずれも幻冬舎)。近年はタワーマンションオーナーの多くが物件購入後に後悔している現状を憂い、豊富な物件取引実績に基づいた知見から、購入していい物件の見分け方や賃貸経営のコツ、今後の市場推測を踏まえた売り抜けのノウハウを指南している。

「『タワマン』ブランドの崩壊 価格暴落とゴーストタウン化が始まる! 」
小島拓著
小学館
税別1200円

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