2021年 2月 28日 (日)

「お前は復帰するする詐欺!」同期男性の発言が悔しい育休女性社員 同期仲間の夫もかばってくれなかった...(2)

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「お前は復帰するする詐欺やもんな~」
「1人目産んで育休とって、また2人目、3人目って... ホンマ詐欺みたいやな~」

   3児のママで長らく育休中の会社員。気の置けない同期の男性たちとオンラインで忘年会を開いた。その最中に同期の男性が放った、冗談とも本音ともつかない発言がナイフのように心に刺さった。

   同じ同期の夫も同席していたのに、彼女をかばってくれなかった。彼女はこれからどうやって復帰していけばよいのか。専門家に聞いた。

  • 気の置けない同期の仲間だったが…(写真はイメージ)
    気の置けない同期の仲間だったが…(写真はイメージ)
  • 気の置けない同期の仲間だったが…(写真はイメージ)

いまだに根強い「育休は甘え」という企業風土

   J-CASTニュース会社ウォッチ編集部では、女性の働き方に詳しい、主婦に特化した就労支援サービスを展開するビースタイルグループの調査機関「しゅふJOB総研」の川上敬太郎所長に、今回の「同期の男性から『復帰するする詐欺じゃん』と言われて悔しい」という投稿の話題について、意見を求めた。

――今回の投稿と回答者たちの意見を読んで、率直にどのような感想を持ちましたか。

川上敬太郎さん「投稿者さんの悔しい思いがとても伝わってきました。また、一方で、『復帰するする詐欺』と言われたのが、お子さんたちの前だったことには戸惑いというか怒りを覚えました。8歳と6歳の上ふたりのお子さんは、子どもなりにその意味が理解できているかもしれません。子どもがどう受け取ったかはわかりませんが、仮に冗談であったとしても、大人の無神経で無配慮な発言がお子さんたちを傷つけていなければよいのですが」

――確かに子どもに与える影響は心配ですね。今回の論争の背景には「産休育休」をとった女性に対するフォローの問題があると思いますが、これまでこの問題を調査したことがありますか。

川上さん「政府が育児休業期間を2年に延長することを検討していたころ(2017年3月)、仕事と家庭の両立を希望する『働く主婦層』に、その賛否を尋ねたことがあります。その際、賛成する意見が過半数で、反対意見は少数派でしたが、反対する人の声の中には、育休取得に対して『フォローで大変苦労した』『誰かに迷惑が必ずかかっている』『そんなに休むのだったら、退職するべき』『穴埋めをしなければならないのは不公平』『育休は甘え』など、厳しい意見が見られました」

――やはり、フォローする人たちの反発が根強くあるわけですね。ただ、J-CASTニュース会社ウォッチ編集部では、これまで育休問題を何度か取り上げてきましたが、主に女性同士の確執・軋轢が多かった気がします。今回は男性。しかも気の置けない同期からの「詐欺だ」という発言です。このことについては、どう思いますか。

川上さん「冗談なのか本気なのか、真意はわかりませんが、おそらくは気の置けない同期ならではの軽口なのだろうと思います。お酒も入っていたのかもしれません。ただ軽口とはいえ、同期社員に『詐欺』発言させるような雰囲気が職場内にあるのだとしたら、根深い問題のように感じます。また投稿者さんと同期ということは、それなりに社歴も長いはずです。管理職やそれに準ずるポジションにいる人だった場合、その同期社員が管轄する部署の社員は育休を取得しづらいだろうと思います」

――なるほど。投稿者を批判する意見で多いのは、同期の男性の発言は「周囲の人のホンネを言っている」「あなたは同僚に迷惑をかけている」というものです。このことについてはどう思いますか。

川上さん「『詐欺』発言に賛同する人は、実際に育休取得した社員のサポートで業務量が増えたり、何らかの嫌な思いをしたりした経験があるのかもしれません。それはそれで率直な感情であり、そのように言わせてしまう環境がこれまで多くの企業の中にあったことの現れだと思います。
ただ、それは見方を変えると、育休取得者がいても同僚にしわ寄せが行かない職場であれば問題は発生しないということです。つまり職場の業務設計や人員体制における欠陥であり、本来は社員同士がいがみ合う状態をつくり出している職場自体が問題にされるべきだと考えます。『詐欺』に賛同する人の中に、職場の業務設計や人員体制づくりの権限を有する管理職や経営者が含まれていないことを願います。もし含まれている場合、その人たちは自らが果たすべき責任を棚に上げて、立場が弱い人を上から非難しているように見えます」
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