2021年 9月 25日 (土)

1人の女性の働き方が変わったら会社が変わった! 職場の「GOOD ACTIONアワード」の受賞者に聞く

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社内から「これ、めちゃくちゃ楽だね」と好意的意見が続々

――コロナ禍で普及したテレワークなども、女性活躍推進のお考えから率先して取り組まれたようです。そのような取り組みを、どのように進めていったのでしょうか。

朝比奈さん「6年前ですが、社内で役職についていたのは男性だけでした。会社には、産休や育休を取ったあとのキャリアプランもありませんでした。女性たちの多くは、結婚や妊娠で辞めてしまいましたが、その理由は、女性社員への復職に何のサポートもない会社に愛想を尽かしたのだと、女性社員の潜在的な想いとして感じていました。規程では、産休・育休の復職では、元の配置に戻すことになっているのですが、会社の中でそのポジションを数か月から数年間空け続け、女性社員の産休育休後のキャリアを途切れさせずに復職させるのはできていないのです。偶然、育休から戻りたいという希望が女性社員からあり、そこで電話面談であれば、復職しても活躍できる場になるのではと、電話面談の導入に踏み切っていきました」

――「一人の活動」からのスタートでした。苦労したことはなかったですか?

朝比奈さん「正直、社内的な反発は少なくなかったです。来社面談は今までの会社の価値を作り上げてきたものですので、その業務も確立されているのです。それをなくすとなると、その業務に長年携わってきた者から意見が出るのはしかたがないと思います。また、求職者への対応も最初からうまくいっていたわけではなくて、『電話で済むんですか?』『電話面談で私は何をしたら良いのですか?』といった問い合わせが多数来ました。わからないことも多かったのです。問い合わせには1件1件対応しましたが、電話面談中に本社に問い合わせがかかってきたりして、大変な思いはたくさんありました」
「スタートは一人。社内の反発もあった」と振り返る朝比奈一紗さん
「スタートは一人。社内の反発もあった」と振り返る朝比奈一紗さん

――職場の男性社員の見る目や考え方などが変わってくることも必要だったように思います。そのあたりの変化は感じられましたか。

朝比奈さん「人材派遣仲介の仕事は、派遣募集する会社と求職者とのマッチングをコーディネーターが行うのですが、求職者数がある程度ないとマッチングもはかどりません。コーディネーターはとにかく求職者の数はたくさんほしいのです。しかし、求職者の面談で一人2時間もの時間がかかってしまうとなると、8時間あっても、最大4人までしか面談はできません。ところが電話面談であれば、一人15分から30分の面談時間となります。8時間フルで電話面談を入れると私一人で1日16人の面談ができます。しかも、面談後の処理を終えた状態でのコーディネーターへの人出しです。これを受けて、『これ、めちゃくちゃ楽だね』と好意的な意見が出ました。
あわせて、コーディネーターの残業が劇的に減っていったのです。一人当たり2時間の面談後の業務は、残業になるため、面談するほど残業が増える状態でした。私は、『電話面談は18時で終了するから、定時で帰れる』というのを周りにアピールしたくて、18時1分でタイムカードを切ることをしていました。すると『あの子、何? でも、16人送客してくれたよね』『どんな魔法を使っているの?』などと興味を持ってくれる社員が少しずつ増えていきました。また、時代的にも、業務の効率化や生産性を上げたいみたいなことは、上層部にもあったようです。現状1日4人のキャスティングだったのが、一人で16人がこなせるとなったとき、とても好意的な反応だったと感じました。さらに、産休・育休で休んでいた社員が時短で4時間でも電話面談をこなしてくれると、10人ぐらい面談数が増えます。すると面談数は1日26人にもなるのです。すると、今まで正社員4~5人でしていた仕事を、1.5人でこなしているとなり、『効率は最高にいいね』と社内でのインパクトも大きくなりました」

――取り組みの手応えを感じられるようになった時機や出来事。ターニングポイントになるようなエピソードを教えてください。

朝比奈さん「会社へのインパクトはあったと思います。コロナ禍のせいもありますが、会社では来社面談はゼロになりました。これまで、来社面談がないと業務が回らないという世界だったのですが、それをゼロにして業務が回る世界にガラッと変わりました。電話面談のメンバーもこの4月で12人の組織になります。この電話面談がなかったら、今の会社の姿にはなっていなかったと思います。きっかけは電話面談でしたが、求職者の評判も良くて、古参の社員も納得して。結果、成功に導けたと思います」
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