2024年 5月 7日 (火)

メーガン妃のいない今がチャンス!? 単身帰国中のハリー王子を待ち受けていたのは......(井津川倫子)

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「単身帰国」の今がチャンス! あの笑顔をもう一度見たい

   ハリー王子と言えば、メーガン妃と一緒に出演したテレビインタビューで、英国王室を痛烈に批判したばかり。その他にも、折に触れて父親のチャールズ皇太子や兄のウイリアム王子に対する不満や苛立ちも口にしていたことから、ロイヤルファミリーでの確執は「もはや修復不可能なレベルか!」と話題になっていました。

   現時メディアによると、「自主隔離」中のハリー王子は、エリザベス女王はもちろん、チャールズ皇太子やウイリアム王子に会うこともないまま、葬儀当日を迎えるようです。今回のフィリップ殿下の葬儀の様子はテレビ中継されることから、久しぶりの「再会シーン」がどう展開するのか、に世界中の注目が集まっています。

   フィリップ殿下の死去は、英国内にとても大きなインパクトを与えました。メディアは連日追悼記事を掲載し、殿下ゆかりの地には、国民からの献花やメッセージカードが絶えることがありません。いつもは辛辣な批判を繰り広げる英メディアも、ハリー王子の「単身帰国」を次のように報じています。

Harry 'arrives in UK', and 'shutters come up'
(ハリー王子が英国に帰ってきた、そして戸が開かれる)

Prince Harry's reunion at Philip's funeral could 'start process to heal rift'
(ハリー王子がフィリップ殿下の葬儀で家族に再会することは、亀裂を修復する第一歩だ)
rift:亀裂、裂け目、不仲

   ハリー王子の王室離脱をきっかけに、誰の目にも明らかになってしまった英ロイヤルファミリーの「rift(亀裂)」。一方、どんどん深まる亀裂と反比例するように、現地の新聞や雑誌、テレビやウエブサイトなどのメディアは、どれも故フィリップ殿下を囲んで笑顔いっぱいのウイリアム王子やハリー王子らの写真で埋め尽くされています。

   「あ~、こんな笑顔をもう一度見たい!」コロナ禍で心がギスギスしてしまいがちな今こそ、人々は心の底からロイヤルファミリーの「復縁」を望んでいるのではないでしょうか?

   とりわけ、かつては仲の良さ知られていた兄のウイリアム王子との再会に、「メーガン妃がいないうちに仲直りして!」と期待する声が広がっています。

   英メディアによると、故フィリップ殿下にあてた追悼メッセージで、「一生を奉仕に捧げた祖父」を称えて「その仕事を引き継いでいく」と責任感を表にしたウイリアム王子と、「祖父はバーベキューの職人で冗談の達人だった」とユーモラスに追悼したハリー王子。まったく正反対の個性を持つ二人は、果たして以前の仲良し兄弟に戻れるのか......。

   葬儀での一挙手一投足から目が離せません。

   それでは、「今週のニュースな英語」「rift」(亀裂・不仲)を使った表現を取り上げます。

「亀裂を回復する」は、「heal(癒やす)」を使って表現します。
Prince Philip's Funeral will heal the rift between Prince Harry and Prince William
(フィリップ殿下の葬儀は、ハリー王子とウイリアム王子の不仲を修復するだろう)

President Biden will heal a rift between two countries
(バイデン大統領は、二国間の亀裂を修復するだろう)

逆に、「亀裂を生じる」「cause(生じる)」を使います。
His statement has caused a rift between us
(彼の発言で、私たちの間に亀裂が生じている)

   よりによってフィリップ殿下の入院中に、メーガン妃との「爆弾インタビュー」が放映されたことで、家族間に決定的な亀裂が生じたと報じられているハリー王子。それでも、まだまだ英国民は見捨てていません!亡くなったおじいさんのためにも、ぜひ、笑顔あふれる家族関係を取り戻してください!(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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