2024年 4月 24日 (水)

資源開発最大手、INPEX株が連日の年初来高値 原油価格の上昇で収益改善に期待

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目が離せない油価の動向

   油価をめぐる最近の動きで注目されたのが、6月18日のイラン大統領選。対米強硬派のライシ師が勝利したことで米国との核合意の再建が不透明となり、イラン産原油禁輸解除が遠のいたとの見方が強まっていることが油価を押し上げている。

   他方、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国による「OPECプラス」が7月1日に会合を開き、「減産のさらなる縮小(現状比増産)」を決める見通しだが、需要拡大が進んでいるため油価を下落させるインパクトはないとみられている。

   こうしたことからINPEXが指標としている北海ブレント先物は足元で1バレル=74ドル超と約2年半ぶりの高水準にある。

   一方、INPEXは脱炭素にも注力している。2021年2月にはインドネシアの森林保護プロジェクトに参加し、今後5年間で500万トンのカーボンクレジット(二酸化炭素=CO2排出枠)を取得することを決めた。6月にはCO2を油田に入れて生産量を増やす「石油増進回収法(EOR)」の実証実験を新潟県で始めた。「積極的な取り組みを評価したい」(SMBC日興証券)などの見方が出ており、こうした点も株価上昇に寄与しているようだ。(ジャーナリスト 済田経夫)

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