2024年 4月 26日 (金)

31年ぶりの株価最高値に浮かれていいのか! エコノミスト9人が警鐘を鳴らす「バブル崩壊」の再来?

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「今のバブル崩壊」は米FRBの動きがカギ

バブル期の若者たちはディスコダンスの酔いしれていた(写真はイメージ)
バブル期の若者たちはディスコダンスの酔いしれていた(写真はイメージ)

   第一生命研究所の主任エコノミスト、藤代浩一氏も朝日新聞(9月15日付)の取材に、米FRBの動きがカギだと、次のように指摘する。

「新政権に対する期待感もあるが、新型コロナの新規感染者数がピークを過ぎた影響が大きい。ただ、3万円台になって上昇ペースは少し落ちた。日経平均は当面、3万1000円前後で推移するのではないか。今後のリスク要因は海外経済。米国でのインフレ懸念がある。政策金利引き上げの見通しが強まれば、金融緩和が長く続く安心感が徐々に減っていく」

   「現在の動きは過熱感がある。今後はスピードダウンするだろう」と指摘するのは、SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長だ。NHKニュース(9月14日付)の取材に、こう語った。

「日本企業の株価は、国内政治の不透明感や新型コロナの感染拡大、それにワクチン接種の普及の遅れによって、これまでは海外企業の株価上昇についていけなかった点があった。比較的割安感があるため、ここへ来て海外投資家を中心に買い注文の動きが強まって一気に取り戻している状況だ」

と分析したうえで、今後の見通しについて、こう予測した。

「いまは期待先行で株価が短期間に上がりすぎている過熱感はあり、スピード調整が入るとみている。今後、自民党の総裁選挙や衆議院選挙を経て次の内閣の経済政策が実行に移される段階になった時に、期待に応えられないとなってしまうと、株価が下落する局面になる可能性がある。また、金融緩和が実質的に株式市場を下支えしているので、この先の金融政策の方向性が与える影響も大きい」

   ちなみに、日経平均株価の史上最高値は1989年12月29日の3万8957円44銭だ。

(福田和郎)

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