2024年 5月 4日 (土)

「東京五輪の赤字」誰が負担する? 「大きすぎて額がわからない」ってアリ?

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騒音問題で大イベントを開けない国立競技場

   まず、五輪競技場の「負の遺産問題」を見ておこう。

   日本経済新聞(9月7日付)「国立競技場、祭りの後は...活用法に制約、維持費重く」が、特に年間24億円もの維持管理費がかかるといわれる国立競技場の「使いづらさ」を、こう指摘する。

「国立競技場は総額1569億円の公金を投じて建設された。建設コストを削減するため、競技場を覆う屋根を設けなかったことが、今後の活用の大きなネックになる。屋根がないことによって、天候に左右されるだけでなく、コンサートなどのなどの騒音が周辺に漏れやすくなる。大会中も夏場の強い日差し、降りしきる雨の中で競技が行われた日もあった。五輪開会式では、大音量の音楽が競技場外に流れ出ていた。
政府は当初、大会後にトラックをなくし、サッカーワールドカップの開催に対応できる約8万人規模の球技専用スタジアムに衣替えをする計画を描いていた。しかし、改修に最大100億円かかるという試算が表面化。陸上の世界大会が開催できるスタジアムとしての存続を求める声もあり、トラックを残すか否か、いまだに結論が出ていない」

   周辺にマンションも多いため、騒音などで大規模イベントが開きにくいのも課題になっている。

早くも「厄介者」になった国立競技場
早くも「厄介者」になった国立競技場

   ほかにも、大赤字が避けられない施設が多い。NHKニュース(9月6日付)「オリ・パラ 新整備の5施設 赤字見通し 収益性高められるか課題」がこう伝える。

「東京都がオリ・パラのために新たに整備した6つの施設のうち、収支見通しで黒字なのは『有明アリーナ』だけで、ほかの5つは赤字となり、その額は合わせて年間およそ10億8500万円と見込まれています」

   NHKによると、競泳などの会場になった『東京アクアティクスセンター』は、年間赤字額が6億3800万円。カヌーとボートの会場になった『海の森水上競技場』は1億5800万円。カヌーの会場になった「カヌー・スラロームセンター」は1億8600万円。ホッケーの会場になった「大井ホッケー競技場」は9200万円。アーチェリーの会場になった「夢の島公園アーチェリー場」は1170万円といった案配だ。

   いずれも、大会を誘致したり、アスリートの育成場所にしたり、都民が楽しむスポーツ施設にしたりするには「豪華すぎる」施設だという。

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