2024年 4月 26日 (金)

週刊ダイヤモンドは「相続対策」 東洋経済は「私大トップ13校」、エコノミストは「あなたの町の危険度」

就職で最強は慶応法学部

「週刊東洋経済」2021年10月30日号
「週刊東洋経済」2021年10月30日号

   「週刊東洋経済」(2021年10月30日号)は、表紙に大きく「早慶上理 MARCH 関関同立」と掲げ、「私大トップ13校 次の戦略」を特集している。就職・進学実績で「最強の学部」に選ばれたのは、どこだ?

   言うまでもなく、早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の13校だ。受験偏差値が高く、受験者数も多い。少子化やコロナ禍の中で13大学がどのような針路を描くのか、「次の戦略」をリポートしている。

   まず、入り口の入試ではどうか。早稲田・政経学部が最新の2021年で、偏差値82で慶応・法学部と並び、再びトップになったのが注目される。政経は21年春の一般選抜で数学Ⅰ・数学Aを必須項目にして志願者を大幅に減らしたが、国立と併願する学力上位層が受験し、レベルが上がったようだ。

   東京理科大学の経営学部は2001年の57から21年の69と偏差値を12も上げた。16年に埼玉の久喜キャンパスから東京の神楽坂キャンパスに移転したのが人気の一因のようだ。

   文部科学省が進めてきた定員厳格化の影響で、13大学の多くの学部で偏差値が上がっている。定員を1.1倍未満に守らないと助成金が交付されないため、合格者が絞り込まれ難化したのだ。明治の法学部、国際日本学部、立教の異文化コミュニケーション学部なども頭一つ抜けている。

   数字は進研模試を基に算出したものだ。トップの早稲田・政経と慶応・法は内部進学枠が多く、一般選抜の枠が相対的に少ないため、偏差値82という「神クラス」の狭き門になっている。

   では、出口の就職で実績を上げているのはどこか。卒業生の進路について各大学にアンケートを実施、コンサルティング、5大商社、メガバンク、放送局、就職人気ランキング上位10社、時価総額上位10社という「難関・人気企業への就職比率」と「公務員・教員就職比率」、「大学院進学者比率」の3項目を使って、パフォーマンスを診断した。

   総合ランキングでは、1位に慶応・法、2位に慶応・経済、3位に慶応・理工と3位までを慶応が独占。4位に早稲田・先進理工、5位に早稲田・創造理工、6位に早稲田・基幹理工、7位に早稲田・政経、8位に東京理科・工、9位に慶応・商、10位に東京理科・理第一部という順になった。学部別に詳しいランキングが載っている。

   13大学の今後の戦略も紹介している。慶応義塾大学は東京歯科大学との統合を協議しているのが注目される。実現すれば、医学部、薬学部、看護医療学部に続き、医療系4学部を持つことになる。

   早稲田大学も日本医科大学と研究連携で合意した。付属・系属校から日本医科大学への推薦入学枠も22年春から設けられる。私大を代表する2校の動向から目が離せない。

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