2024年 5月 8日 (水)

株と為替を混乱させる「オミクロン株」 まだまだ続く? 米ドルの下落(12月6日~10日)【株と為替 今週のねらい目】

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   新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が、欧州などで急速に広がりつつあるなか、前週(2021年11月29日週)の東京株式市場の日経平均株価は続落。ジワジワと警戒感が高まっている。

   一方、米ドル円相場ではリスク回避の円買いが優勢となり、ドルの下落基調が続く可能性がある。ドルの上値は重そうだ

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • 「オミクロン株」による混乱で米ドルが売られている
    「オミクロン株」による混乱で米ドルが売られている
  • 「オミクロン株」による混乱で米ドルが売られている

東京株式市場 日経平均株価、大きくなるボラティリティ

日経平均株価予想レンジ:2万7500円~2万8500円

2021年12月3日(金) 終値 2万8029円57銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、波乱含みの展開か。

   前週の日経平均株価は、大幅に続落したものの、週末には反発して2万8000円台を何とか維持した。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の世界的な拡大や米国の金融政策を巡る不透明感が相場下落の要因となった。

   今週の日経平均株価は、波乱含みの展開か。オミクロン株の動向によって、日経平均株価のボラティリティが大きくなっており、今週も同様の傾向が続きそうだ。

   一方で、米製薬大手メルクがコロナ治療薬候補の製造販売承認を厚労省に申請したことが好感され、相場は落ち着きを取り戻しつつある。ただ、前週の米議会証言で、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が、量的緩和の縮小(テーパリング)のペースを加速することを12月14~15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で協議すると発言したことで、米国の金融政策に対する不透明感が増しており、様子見気分が強まる可能性もある。

   また、週末には12月限の先物・オプション取引に係る特別清算指数(SQ)の算出を控えていることも波乱要因になりそうだ。

東京外国為替市場 注目される米経済指標

ドル・円予想レンジ:1ドル=112円00銭~114円00銭

2021年12月3日(金)終値 112円80銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。

   前週のドル円相場は、ドルが弱含みとなった。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の世界的な拡大により、リスク回避の円買いが優勢となり、ドル円は一時1ドル=112円台半ばまでドルが下落した。

   今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。オミクロン株の感染拡大を受けて、米国の長期金利が低下しており、リスク選好のドル買い動きは乏しい。また、前週の米議会証言でFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が、量的緩和の縮小(テーパリング)のペースを加速することを12月14~15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で協議すると発言したものの、米国の長期金利は上昇せず、早期の金融緩和縮小を材料としたリスク選好のドル買いも見られていない。

   米国の金融政策の先行きを占う点からも、米国の経済指標が注目される。

   経済指標は、国内では7日に10月の家計調査と景気動向指数、8日に11月の景気ウォッチャー調査、9日に10~12月期法人企業景気予測調査、11月の工作機械受注、10日にメジャーSQ、11月の企業物価指数などが予定されている。

   海外では、7日に中国の11月貿易収支、米国の10月貿易収支、9日に中国の11月の消費者物価指数と生産者物価指数、10日に米国の11月の消費者物価指数と財政収支などが予定されている。

(鷲尾香一)

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