2024年 4月 20日 (土)

【新春企画】タイゾーさんにうかがいます! 「株式投資」って怖くないですか?【その1】

   株式投資って、なんとなく怖い――。リスクがあると聞くし、シロウトは近寄らないほうが身のため――。気にはなるけれど、自分には難しい世界なんだろう――。

   未経験者にとっては、不安ばかりの株式投資の世界。でも、そんなことはありません! 投資は世界を変える―― そう信じているのが、元衆議院議員で現在はコメンテーターとしても活躍する、杉村太蔵さんだ。

   じつは、タイゾーさん(親しみを込めてこう呼ばせていただきます)は、政治の世界から離れたあと、本格的に株式投資を始めると、利益をあげることに成功。いまはその道でも、手腕を発揮しているのだ。

   タイゾーさんには、昔話も交えつつ、とくに株の未経験者や初心者、若い人に向けて、素朴な疑問や株式投資のあれこれを聞いた。

   3回にわたってお届けします!

「入社後の1~2年は雑用ばかりでした」

――いまや投資家として手腕を発揮されるタイゾーさん。株式投資を始めたきっかけは何だったのでしょうか? もともとお金への興味が強かったのでしょうか?

杉村太蔵さん「昔話から始めましょう。ボクは大学を中退後、就活がうまくいかなくて(当時は就職氷河期でした)、実家の北海道に帰ろうかと思ったんです。すると、父親は『帰ってくるな。働け』と、こう言うんですね。それで、東京都内のビル管理会社の派遣社員として、ビル内清掃の仕事に就きました。
そうしたら、ある時、顔なじみになった外資系証券会社の証券マンに、入社試験を受けないか、と誘われて。そんな縁で証券会社への入社がかなったんですが、入社後の1~2年は雑用ばかりでね。でも、この期間があったおかげで、いまのボクがいるといえます。入社前はというと、株も為替も債券も、金融も経済も、なんの知識も興味もなかったんです」

――証券会社に入って、さまざまなことを学ぶわけですね。

杉村さん「はい。配属先は株式調査部。ここには、いろんなセクター(業種)のアナリストたち―― その道のプロたちが20人くらい在籍していました。社外からも高く評価されていた部門でした。で、アナリストの下には、アシスタントアナリストが数人ついてサポートします。そしてボクに任されたのが、アシスタントアナリストのアシスタント。さっき言ったように、仕事はまあ雑用で。『タイゾー、ボールペン持ってこい!』『コーヒー持ってこい』とか言われましてね......」

――それから、どうしたのですか?

杉村さん「ここからが聞きどころですよ! 『お待たせしました!』と持っていくと、彼らは企業の調査や分析、評価、そして予測を盛り込んだレポートを書いているわけです。ボクは頼んで、そのレポートを読ませてもらいました。で、ひたすら読み込みました。その経験がすごく勉強になったんです。しかも、質問すると、教えてくれるんです。ときには、飲みにも連れていってもらい、先輩たちから詳しく話をうかがいました。
そんな経験があるから、ぜひ若い人たちに言いたいのは、会社に勤めたら、ただただ与えられた業務をやるのは、もったいない! 必ずその会社にはスター社員がいるから、その人の仕事ぶりを盗み、勉強することが大事。ボクはそうやって金融知識や分析手法を学んだんです。また、知識と信頼を得て、ほかの仕事も任せてもらえるようになりました。
いずれにしても、証券会社でのこうした経験があって、政治の世界を離れたあと、株式投資を始めたときにとても役立ちました。ありがたいことに、みなさんとはいまもつながりが続いていて、仕事上の付き合いもありますし、勉強会などにも参加させていただいています」
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