2022年 1月 29日 (土)

時価総額、世界初3兆ドル! 衝撃の「アップル」は世界経済をどう変える? エコノミストの厳しい目は...

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   2022年1月3日(現地時間)の米国株式市場で、米アップルの時価総額が一時、3兆ドル(約340兆円)を超えた。大台超えは世界の上場企業で史上初の快挙だ。

   日本の一部上場企業約2200社の時価総額の半分を、たった1社で稼いだことになる。まさに巨象の周りに群がるアリの群れのような日本企業のありさまだが、この巨象に世界経済が振り回されることにならないか。

   メディアの報道とエコノミストたちの分析を読み解くと――。

  • アップルの桁外れの株価上昇は、世界経済をどこに導くのか?(写真はイメージ)
    アップルの桁外れの株価上昇は、世界経済をどこに導くのか?(写真はイメージ)
  • アップルの桁外れの株価上昇は、世界経済をどこに導くのか?(写真はイメージ)

ウォール街の常識に真っ向挑戦のアップル

   2022年1月3日(日本時間1月4日)、アップルの「3兆ドル突破!」というビッグニュースが流れると、生き馬の目を抜く海千山千の猛者が集まるニューヨーク・ウォール街のエコノミストたちも、米メディアに驚嘆のコメントを発表した。

   ウィンスロー・キャピタル・マネジメントの共同ポートフォリオマネジャー、パトリック・バートン氏(ブルームバーグ通信)。

「3兆ドルの時価総額を目にするとは考えもしなかった。アップルの今後5年から10年の可能性を物語る」「安定したiPhone(アイフォーン)のフランチャイズ、サービスと新製品両方から成長の推進力が存在する状況」

   ロイター通信の経済コラムニスト、リチャード・ビールス氏(同通信コラムに)。

「米アップルの時価総額が41カ月で1兆ドルから3兆ドルに拡大した。これほど成長し、多大なリスクがあるにもかかわらず、ティム・クック氏率いる巨大テック企業は、大数の法則(試行回数を増やすに従い結果が理論値に近づく現象)をかわし続ける可能性がある」「次の目標は4兆ドルだろうか」
ウォール街の度肝を抜いたアップルのティム・クックCEO(同社公式サイトより)
ウォール街の度肝を抜いたアップルのティム・クックCEO(同社公式サイトより)

   コメントにある「大数の法則」とは、確率論・統計学の基本定理の1つ。たとえば、サイコロを振るなど試行回数を増やすに従って、結果が理論値に近づく現象を指す。株式市場の予想にも使われている。アップルの快挙は、このウォール街の常識に真っ向から挑戦する現象だというわけだ。

   また、各報道によると、アップルの直近年度の売上高は3660億ドルで、イスラエルや香港のGDP(国内総生産)に相当する、という驚きの数字とともに報じられている。

   ちなみに、GDP(国内総生産)が3兆ドルを超えているのは、アメリカ、中国、日本、ドイツだから、まるでそのうちドイツや日本のGDPまで抜くかもしれない、と言わんばかりの勢いだ。

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