2024年 4月 20日 (土)

働く妻の不在時、育休夫が保育園ママ友を家に招くのは許される?...不倫の下心?子育て相談に必要?専門家の裁定とは(2)

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批判されては男性の育休推進はとても無理?

――その一方で、夫を擁護する意見も、見たところ3分の1くらいありました。「育休を取る男性は稀で、相談できるパパ友が少ない。ママ友と相談せずにワンオペで育児をやれというのですか」「批判されては男性の育休推進なんて、とうてい無理ですね」という意見に代表されます。

川上さん「ママ友同士やパパ友同士であれば不自由なくできることが、パパ友とママ友という組み合わせの時だけ制約があるというのは、男性の育休取得者が圧倒的に少ない状況に鑑みて、パパにとってとてもやりづらい環境であることは間違いありません。育児を任せた以上は、夫を信頼して任せきるべきという考え方も、あって当然だと思います」
子ども同士でテレビゲームで遊びたい(写真はイメージ)
子ども同士でテレビゲームで遊びたい(写真はイメージ)

――子ども同士が遊びたいという意思を尊重すべきだ、という意見もありました。しかも、ママ同士ならよくて、パパとママなら家で遊んではいけないのか、と。投稿者によると、夫とママ友の子どもたちは、家でテレビゲームをするケースでした。

川上さん「男性の育休取得者がまだ少ないため、パパ友とママ友という組み合わせに対して、どう受け止めてよいのか戸惑いが生じやすいのだと思います。親の都合で子ども同士の関係性に悪影響が出てしまうのは避けたいところですが、不信感を持ちながら、子どものためだと自分に言い聞かせてガマンし続けるのもつらいはずです。
仮に、男性と女性の育休取得率が半々ぐらいになったら、パパ友とママ友という組み合わせで子どもを遊ばせる光景は、当たり前のものになるでしょう。そのなかには、夫を信頼して任せきる妻も一定数いるので、パパ友とママ友が互いの家を行き来して、子どもを遊ばせるケースも増えるはずです。そのような状況になれば、パパ友とママ友の組み合わせに対して、今ほどは戸惑いを感じなくなるのかもしれません」

――投稿者自身も「私が育休を取るべきという指摘は刺さりました」「私は男性育休黎明期の敵役になってしまった」と戸惑いの弁を述べています。その一方で、相手のママやその夫に話そうと思うとも書いており、感情が揺れています。

川上さん「投稿者さん自身が、今の状況をどう受け止めていいのか戸惑っていることがよく伝わってきます。そしておそらく、夫が育休を取得したほかの家庭においても起こりうることです。男性の育休取得者がまだ少ないからこそ、投稿者さんの悩みは貴重な問題提起になっていると思います。
人は感情の生き物である以上、夫を疑う気持ちが出てしまうのも自然なことです。一方で、夫を信じて任せる人もいます。それは、どちらが正しいかということではなく、個々の考え方や価値観などの違いです。
たとえば、当事者が、Aさんの家庭とは阿吽(あうん)の呼吸で上手く対処できても、Bさんの家庭とは上手くできない、ということも起きてしまいます。用意された正解がないことを前提に、夫婦間および家庭間で、可能な限り意見交換しながら、落ち着くべきかたちを個々につくりあげていくものなのだと思います」
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