2022年 5月 21日 (土)

多様な働き方へ...「週休3日制」検討企業相次ぐ なのに、身近な「週休0日」の仕事改革がスルーされてしまうのはナゼ?(川上敬太郎)

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   多様な働き方を後押しできると、政府は週休3日制を検討しているとか。ファーストリテイリングやヤフー、みずほ銀行、塩野義製薬、日立製作所、パナソニックなど、そうそうたる会社が、すでに週休3日制を導入する方針を打ち出しています。

   アイスランドやスウェーデン、スペインなど、海外でも週休3日制導入が前向きに検討されている、なんて話も聞きます。

  • 週休3日制になっても、結局家でゴロゴロしてしまう?
    週休3日制になっても、結局家でゴロゴロしてしまう?
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日本の会社員は疲れ切っている...

   休みが増えるなんて、とてもいいことではないですか。

   日本の会社員は疲れ切っています。毎日通勤電車にゆられ、睡眠時間を削り、遅くまで働いてきました。働き方改革の必要性が叫ばれるようになって法律を改正し、長時間労働が規制されるなど環境は変わってきましたが、旧態依然としたままの職場がまだたくさんあります。

   週休3日制が導入され、さらに残業もなくなれば、休める時間はかなり増えます。どれだけ休みが増えるのか、ちょっと計算してみましょう。

   週休2日だと、働くのは週5日です。1日8時間労働として、毎日2時間残業した場合、週の勤務時間は5日×(8+2)時間=50時間。それがもし、週休3日で残業なしになると、週の勤務時間は4日×8時間=32時間。

   ということは、週休2日で毎日2時間残業した場合と比べて、週18時間も休める時間が多くなります。1年は約52週なので、年間だと18時間×52週=936時間! 日数にして39日分にもなるではないですか。

   その分お給料が減ってしまうのは勘弁願いたいところですが、これだけ休めれば日々の疲れを癒すには十分そうです。

   むしろ逆に、そんなに休んで何するの? という疑問が湧いてくるかもしれません。余暇の楽しみがある人なら問題なさそうですが、こんなに休みをもらっても、とくにやることがないという人もたくさんいるのではないでしょうか。

   休んでもすることがなければ、年間39日分の休みも宝の持ち腐れになってしまいます。スキルアップのために勉強したり、副業に勤しんだり、などと頭では思い描いても、結局家でゴロゴロして過ごしてしまう、なんてことになりそうです。

   働き方改革は「休み方改革」とも言われます。週休3日を活かすには、まず休日の楽しみや目的を持った方がよさそうです。

   その一方で、週休3日制という言葉を目にするたびに頭に浮かぶ素朴な疑問があります。

   週休3日どころか、世の中には昔から問題視されている週休0日の仕事があるのに、こちらの対策がおろそかになっていませんか?

川上 敬太郎(かわかみ・けいたろう)
川上 敬太郎(かわかみ・けいたろう)
ワークスタイル研究家
男女の双子を含む、2男2女4児の父で兼業主夫。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業の事業責任者を経て転職。業界専門誌「月刊人材ビジネス」営業推進部部長兼編集委員、広報・マーケティング・経営企画・人事部門等の役員・管理職、調査機関「しゅふJOB総合研究所」所長、厚生労働省委託事業検討会委員等を務める。
雇用労働分野に20年以上携わり、仕事と家庭の両立を希望する「働く主婦・主夫層」の声延べ4万人以上を調査・分析したレポートは200本を超える。
NHK「あさイチ」、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」などメディアへの出演、寄稿、コメント多数。
現在は、「人材サービスの公益的発展を考える会」主宰、「ヒトラボ」編集長、しゅふJOB総研 研究顧問、すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役、JCAST会社ウォッチ解説者の他、執筆、講演、広報ブランディングアドバイザリー等の活動に従事。日本労務学会員。
1973年生まれ。三重県出身。
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