2024年 4月 20日 (土)

産休明けに「仕事の負荷を下げてほしい」と相談してきた女性部下...どうしたらいい?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE 7】(前川孝雄)

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女性部下の本音を聞き、真の両立支援への道を共に考える

   しかし、育児期の女性は、すべて仕事より育児や家庭が優先と考えているのでしょうか。たしかに育児の負荷は高まるものの、責任ある役割を担いたい、キャリアを断線させたくないと考える人もいるのではないでしょうか。

   本当は、仕事も育児も共に頑張りたい。でも職場に迷惑をかけられないので、苦渋の判断で短時間勤務や仕事の負荷軽減を申し出ているかもしれません。その点に留意し、まず部下の本音をよく聞いてみることです。

   つまり、女性部下の表面的な申し出をそのまま鵜呑みにしないことです。とはいえ、従来通りの仕事を従来通りの働き方で続けることにも無理があります。

   子育て中の社員が短時間勤務になっても、退社後の生活の負担はたいへんなものです。Aさんの場合、夫は協力的とはいえ多忙な職場とのこと。社会的には男性育休の取得も奨励されていますが、現実の壁はまだ高いのです。

   そこで、上司としては、「長時間で責任の重い仕事」か「短時間で責任の軽い仕事か」という二者択一の発想から脱しましょう。「短時間で責任の重い仕事」という第三の選択肢を考えるのです。

   上司は、部下と一緒に仕事の棚卸しと進め方の見直しを行い、育児や夫の協力など家庭の状況等もよく聞き、キャリアアップできる役割と働き方を共に考える伴走者になってほしいと思います。

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