秋篠宮家長女・眞子さんの夫の小室圭さんが、米ニューヨーク州で3回目の司法試験に挑んだと報じられています。残念ながら、過去2回のチャレンジでは「合格通知」を手にできなかった小室さん。2回目以降はぐんと合格率が下がり、ますます「狭き門」になるようですが、「小室夫妻追っかけ取材」で存在感を見せる英タブロイド紙は、小室さんと「ケネディ家」との共通点を指摘していました。さすが海千山千の英タブロイド紙は、エールの送り方もひねりが効いています。「米国の名門出身ゴールデンボーイでさえ、2回不合格だった!」ケネディ家は故ジョン・F・ケネディ大統領など著名な政治家や実業家を多く輩出している一族で、米国のロイヤルファミリーとも称される名門です。ケネディ大統領の娘キャロライン・ケネディ氏は駐日大使を務めていましたから、身近に感じる方も多いことでしょう。今回、3度目の米ニューヨーク州司法試験に挑んだ小室圭さんのことを、「小室夫妻おっかけ取材」を続ける英デイリー・メール紙は次のように取り上げていました。Thirdtime'sthecharm?JapaneseprincessMako'scommonerhusbandKeiKomurotakesNYstatebarexamAGAIN-afterfailingthetestTWICE(3度目の正直か?日本のプリンセス眞子さんの一般人の夫小室圭さんが、ニューヨーク州司法試験を再度受験、過去2回は不合格:英デイリー・メール紙)「AGAIN」(再度受験)や「TWICE」(2回)を大文字で強調するあたり、英国メディアらしく「イヤミ」たっぷりの見出しのように見えて、じつは「Thirdtime'sthecharm?」(3度目の正直か)と、エールを送っているとも読み取れます。デイリー・メール紙が取り上げたのは、試験会場から出てきた小室さんの姿。いつものように、ポニーテールの髪型や、短パンにスニーカーのカジュアルな装いを詳細に「ファッションチェック」する一方で、次のようにエールを送っています。JohnF.KennedyJr.-theonlysonofPresidentJohnF.Kennedy-famouslyfailedtheNewYorkStatebarexamtwicebeforepassingonhisthirdtry.(ジョン・F・ケネディ大統領の一人息子であるジョン・F・ケネディジュニアも、ニューヨーク州の司法試験に2度失敗した後、3度目で合格したのは有名な話だ)アメリカ一の名門「ケネディ家」の御曹司だった故ジョン・F・ケネディジュニアも、ニューヨーク州の司法試験に3度目の挑戦でようやく受かったことを紹介して、「今度こそ、3度目の正直で合格だ!」と、小室さんを励ましているように見受けられます。故ジョン・F・ケネディジュニアが弁護士だったことは知っていましたが、2回司法試験に落ちていたことは初耳でした。故ジョン・F・ケネディジュニアは、「ジョンジョン」の愛称で親しまれていた「米国のゴールデンボーイ」。若くして飛行機事故で亡くなるという悲劇に見舞われましたが、とにかく米国の栄光を体現したようなスマートさが魅力で、ファッションアイコンとして一挙手一投足に世界中が注目したものです。名門育ちで最高レベルの教育を受けたであろう「ジョンジョン」でさえ2回も落ちたのであれば、小室さんが苦戦するのもさもありなん、でしょうか。デイリー・メール紙が唱えるように「Thirdtime'sthecharm」(3度目の正直)が真実味を帯びている気がしてきました。なぜ小室夫妻を英タブロイド紙が追うのか?小室圭さんと眞子さんに関しては、結婚後にニューヨークに移り住んだ時には、地元米国のメディアや日本メディアもそれなりに取り上げていました。ところが、デイリー・メール紙が「Makoandherhusbandhavekeptalowprofile」(眞子さんと夫はひっそりと暮らしている)と指摘しているように、派手な生活とはほど遠いお二人の姿に、少しずつメディアの関心が薄れていったようです。そんななか、眞子さんと小室さんのニューヨークでの生活ぶりを地道に発信し続けているのがデイリー・メール紙。最近では、日本のメディアでさえ、「小室夫妻の取材で有名なデイリー・メール紙によると...」と、同紙の報道を二次利用するケースが増えています。それにしてもなぜ、英国のタブロイド紙が小室夫妻の「おっかけ取材」を続けているのでしょうか?デイリー・メール紙は、英国で2番目の部数を誇るタブロイド紙です。英国の新聞はいわゆる時事ニュースを扱う一般紙と、ゴシップネタが多いタブロイド紙に分かれていますが、タブロイド紙の部数の方が多い、つまり多くの人に「読まれている」傾向があります。日本の新聞でイメージすると、全国紙よりも駅の売店で売っている夕刊紙の部数が多い、という感じになり、かなり状況が異なります。デイリー・メール紙は大衆をターゲットにしていますが、ライバル紙と比較して、「保守的」な読者が多いとされています。王室ネタが大好きな層を顧客に抱えていることから、「小室夫妻ネタ」も一定のファンがいるのでしょう。これまで、眞子さんのことを、同じく王室を離脱したメーガン妃に例える報道はよく目にしましたが、小室さんと「ジョンジョン」の共通点を指摘したのは、今回のデイリー・メール紙が初めて。英王室や米国名門一族を引き合いに出しながら、人々の関心を引き寄せようとする術に、「この手があったか!」と新鮮な驚きを感じました。それでは、「今週のニュースな英語」は「Thirdtime'sthecharm」(3度目の正直)を取り上げます。こういったフレーズをタイミングよく使えると、センスが良い印象を与えます。ぜひ、覚えておきましょう。Ipasstheexam!Thirdtime'sthecharm,youknow!(試験に受かった!3度目の正直だね)Thirdtime'sthecharmforOhtaniShohei(大谷翔平選手にとって、3度目の正直だ)Thirdtime'sthecharmforourcompany(我々の会社にとって、3度目の正直だ)「Thirdtime'sthecharm」は、「2回は失敗してもあきらめずに3度目の挑戦をしよう」という前向きなフレーズです。英語でも同じ表現があるのは、2回続けて失敗するとあきらめてしまう人が多いということでしょうか。あんなにキラキラと輝いていた「ジョンジョン」も失敗の過去があったとは...。思いがけず、英タブロイド紙から「あきらめない勇気」を学びました。(井津川倫子)
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