2024年 5月 4日 (土)

10月スタート「産後パパ育休」、女性の間で賛否「家事育児の経験が夫の視野広げる」「かえって妻のストレス」...では、夫はどうすればいい?

「育休よりも年休を確実に消化することのほうが先」

   「産後パパ育休」自体に、こんな疑問点を挙げる人も。

「いまだに産休が取れない、退職を迫られる、自営などで妊娠をためらう女性がいると思うので、女性全員がしたい時に産休育休を取れる社会を先に実現させてほしい」(40代:パート)
「育休を取った人の穴埋めリソースが確保できない限り、導入すべきではない。制度だけあっても、若い人や子どものいない人にしわ寄せがいき、現場が疲弊してしまうからです。業務改善と並行して実施することが必須と考えます」(50代:公務員)
夫には家事もしてほしい(写真はイメージ)
夫には家事もしてほしい(写真はイメージ)

   また、

「子供が成人するまで、普通に必要な時に有給休暇消化を確実にこなし取得しやすくするほうがパパ育児も楽しいのではないかと思う」(40代:パート)
「育休をとれるのはありがたいが、その前に毎年ドブに捨てている有給休暇を全て消化できるようにして欲しい」(育休は満額支給ではないので)(30代:パート)

などと、育休よりも年休を確実に消化することのほうが先だ、とする意見も多かった。

夫には保育園の送り迎えもしてほしいところ(写真はイメージ)
夫には保育園の送り迎えもしてほしいところ(写真はイメージ)

   今回の調査結果について、「しゅふJOB総研」の研究顧問の川上敬太郎さんはこう語っている。

「せっかくの制度ですが、夫が育休を取得したとしても、本当に育児するのか懸念している女性が相当数いることがわかります」「夫が長期間仕事から離れることで、キャリアダウンなど、さまざまな不利益を被ってしまう悩ましさもあります。
夫婦はどちらも育児や家事の当事者です。そのうえで、夫婦間で最適な役割シェア方法を模索し、職場では育児や家事が『視野を広げる』ことを含めた『家オペ力』向上機会として評価する取り組みを検討し、政府は育休制度の認知度向上に努める必要があると考えます」

   調査は、2022年9月16日~9月23日に求人サイト「しゅふJOB」などに登録している女性596人にインターネットを通じてアンケートした。

(福田和郎)

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