2024年 5月 5日 (日)

ソニーグループ、5年ぶり「社長交代」...十時裕樹副社長が昇格 吉田CEOとの2トップ体制は機能するのか?

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世界的な景気後退懸念、テクノロジー業界の逆風...試される難しいかじ取り

   ただ、順風が続く保証はない。世界的な景気後退懸念が強まる中、「巣ごもり需要」の反動もあって、米GAFAを筆頭にテクノロジー業界には逆風が吹いている。

   ソニーグループという司令塔のもとに、大きく6事業が等距離でぶら下がる形の体制は、事業ごとに自主性を重んじている。だが一方で、統括するソニーGとしては、それぞれ異なる経営環境なかで各事業をコントロールしていくために、難しい経営判断を求められる。

   吉田氏は会見で、「今、外部環境は非常に変化が激しくなっている。テクノロジーの変化、地政学リスクの高まりがある。このタイミングで経営体制を強化する必要があると判断した」と述べた。難しい時期だからこその2トップ体制ということだろう。

   ソニーは似たような体制を過去にもとっている。

   出井伸之会長・安藤国威社長体制(2003~04年)、ハワード・ストリンガー会長・中鉢良治社長体制(05~09年)は、その時々の外部環境に違いはあるが、うまく機能したとは言えない。

   吉田氏と十時氏は、インターネット通信子会社のソネット(現ソニーネットワークコミュニケーションズ)の社長と副社長だった2013年、前年にソニー社長に就いた平井氏の求めでソニー本体に呼び戻され、平井氏を支えた経緯がある。

   そんな、文字通り同じ釜の飯を食い、苦楽を共にしてきた2人のかじ取りで、ソニーは新たな飛躍を目指す。(ジャーナリスト 済田経夫)

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