2024年 4月 20日 (土)

みんなが探した「本気」で住みたい街ランキング! 近畿圏の「買って住みたい街」は「姫路」 では、「借りて住みたい街」は?【住みたい街 近畿圏・中部圏・九州圏】

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「名古屋」中心部と「衛星都市」のニーズ二極化

【中部圏(愛知県、三重県、岐阜県)】

中部圏の「借りて住みたい街」「買って住みたい街」ランキング(LIFULL HOME'S)
中部圏の「借りて住みたい街」「買って住みたい街」ランキング(LIFULL HOME'S)

   中部圏の「買って住みたい街」ランキングは、2020年に48位だった「名古屋」が21年以降3年連続で1位を獲得した。名古屋周辺は全国有数の事業集積地で、これまで「名古屋」を最寄り駅とする住宅は想定できなかったが、2020年に約500戸のマンションが2物件分譲されたことがきっかけに、マンションの分譲が続いている。

   2位も2年連続して「岐阜」。前回3位だった「名鉄岐阜」は6位に後退したが、「岐阜」とは徒歩で5分程度しか離れておらず、同じエリアでの問い合せ数が両駅に振り分けられた結果が順位に表れたとみられる。物価や物件価格の上昇の状況が続くなか、ユーザーは岐阜中心部に注目していることがわかる。

   名古屋まで快速で20分。アクセス良好なベッドタウンであるにもかかわらず、名古屋市内よりも物価や物件価格が安価で生活しやすいというコストパフォーマンスとタイムパフォーマンスの良さがある。

   3位は、前回4位だった「伏見」(名古屋市)。名古屋周辺で、中部圏での「住みたい街覇権争い」はここ数年「名古屋」vs「岐阜」の構図となっている。

   4位は、「久屋大通」(名古屋市)。5位は前回34位から大きく伸びた「岡崎」(愛知県岡崎市)、6位は「名鉄岐阜」(岐阜市)、7位「藤が丘」(名古屋市)、8位も26位から上昇した「金山」(名古屋市)、9位「高蔵寺」(愛知県春日井市)、10位には前回57位だった「吹上」(名古屋市)がベスト10入りした。

   LIFULL HOME'S 総合研究所は

「中部圏でも、一戸建てからマンションへという流れが完全に定着。今後は大規模マンションやタワーマンションの開発で活性化したエリアがランキングの上位へと、年ごとに入れ替わりで登場することも考えられる」

と指摘するように、マーケットが変化しはじめているようだ。

◆「借りて住みたい街」は「岐阜」「岡崎」「豊橋」が3強

   中部圏の「借りて住みたい街」ランキングは「岐阜」(岐阜市)が5年連続で1位を堅持した。名古屋までのアクセスの良さに加えて、名古屋市内よりも物価や賃料が安価でコストパフォーマンスの良さでも支持を集めている。

   2位の「豊橋」(愛知県)、3位の「岡崎」(愛知県)は3年連続で順位を維持した。「岐阜」とほぼ同じ、名古屋市内よりも賃料水準が安価なこと、また駅勢圏(駅周辺の繁華性が高いエリア)が広くて生活に便利な施設が整っていることなどの要因がある。

   特に「岡崎」は駅周辺でのマンション開発も並行して進んでいて、購入と賃貸ともに居住ニーズが高まっている。

   4位は3年連続で「新栄町」、5位「藤が丘」、6位「鶴舞」(つるま)は、いずれも名古屋市。7位は「豊田市」(愛知県豊田市)、8位「中村公園」(名古屋市)、9位「一社」(同)、10位は「今池」(同)という顔ぶれ。「鶴舞」、「豊田市」、「今池」が新たにベスト10入りした。

   上位にランクされた駅周辺の賃貸物件が、単身者からファミリー層まで幅広く豊富にあることに加え、「名古屋」「栄」「久屋大通」などの事業集積地へのアクセスがいずれも良好であること、駅周辺に生活に便利な施設がそろっていて暮らしやすいことなど、ベッドタウンとしての機能をバランスよく満たしている。

   LIFULL HOME'S 総研は、「これらの条件が整っているエリアに人気が集中。順位の変動要因を低くしているものと考えられる」という。

   中部圏は、首都圏や近畿圏と比べて圏域が名古屋市とその周辺エリアにほぼ限られているため、コンパクトに構成されており、「職住近接」が実現しやすいという利点がある。

   そのため、コロナ禍でも移動に時間や乗り換えなどの負荷がかかりにくく、あえて中部圏の郊外方面に転居するという動機には、基本的にはつながりにくいものと考えられる。

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