2024年 5月 19日 (日)

イマドキ共働き夫婦に多い「家計割り勘」...保育園送迎用電チャリ、どっちが買うかで大論争!「今からそれで、将来の教育費どうする?」...専門家に聞いた(3)

自分の意見を押しつけ合う親を子どもは見ている

夫婦の絆とは何だろう(写真はイメージ)
夫婦の絆とは何だろう(写真はイメージ)

――川上さんなら、ズバリ、投稿者の夫にどうアドバイスをしますか? 今後の家計と家事分担をどうしたらよいと思いますか?

川上敬太郎さん「もし、夫が送迎負担を軽減することの必要性については感じているものの、電動自転車の購入が最善策ではないと考えるのならば、『高すぎる・電動である必要がない』と頭ごなしに否定するのではなく、他の解決方法を奥さんと一緒に考えてみていただきたいと思います。
あるいはもし、送迎負担を軽減することの必要性を感じていないのだとしたら、その理由を奥さんに説明すると同時に、本当に必要がないのかを検証してみていただきたい。男性と女性とでは体力が異なるため、自転車を漕ぐ負担感も異なるものです。

――夫も実際に送迎してみると、その大変さがわかるはずだということですね。

川上敬太郎さん「少なくとも投稿内容からは、投稿者さんからも夫からも、お互いを思いやる気持ちが感じられないのがとても気になりました。夫は、投稿者さんの送迎負担を軽減してあげたいとは思わないのでしょうか。
一方で投稿者さんも、夫の理解を得たり、夫の考えを理解しようと努めたりする前に、電動自転車を購入することを前提に話を持ちかけてはいないでしょうか。
これからもご夫婦の間には、たくさん意見相違が発生することと思います。そのつど、自分の意見を押しつけ合っていては、お互いを傷つけあいかねません。どちらの財布から電動自転車を買うか、という問題の前に、お互いを理解しようと努めているように感じないことが最大の問題なのではないかと思います。
保育園に4月から入園するお子さんは、そんなお二人の姿を見ながら育ちます。お互いを理解し合おうと努める両親と、自分の意見を押しつけ合う両親。お子さんに見せたいのは、どちらの姿でしょうか?
投稿者さんは夫を『私より優秀で、私より稼いでいる』と書かれています。そんな夫は、朝が苦手な自分に代わって色んなことを助けてくれていると、投稿者さんに心の中で感謝しているかもしれません。意見が異なることがあっても、最大限お互いを理解しようと努める。そんなご両親の姿を、ぜひお子さんに見せてあげていただきたいと思います」

(福田和郎)

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