2024年 6月 16日 (日)

「日本株は買い」だ!?「バフェット効果」に海外メディアも注目 あの有名企業株は6倍に上昇(井津川倫子)

アップル社に44%も投資! 「アップル愛」でガラケーからiPhoneに乗り換え

   バフェット氏は「割安」で買った株を長期保有する手法で知られていますが、価値を認めれば「高級銘柄」を購入することもあるようです。

   たとえば、同氏は米IT大手アップル社を高く評価。バークシャー・ハサウェイ社のポートフォリオで、アップル株はなんと44%を占めていると報じられています。

Apple is one of the world's largest companies. And one of Apple's biggest fans happens to be Warren Buffett
(アップルは世界最大企業の一つだが、アップル社の最大のファンの一人がウォーレン・バフェット氏だ:米投資メディア)

   意外にも、バフェット氏がアップル社に「目をつけた」のは2016年と比較的最近でした。アップル株の購入に踏み切るまで比較的長い時間がかかったようですが、今では非常に高く評価。

   同社のブランド力、競争優位性、力強い利益成長に感銘を受けて「アップル愛」が深まり、当初使っていた「flip phone」(折り畳み式携帯、ガラケー)からiPhoneに乗り換えた、と伝えられています。

   アップル社の株は決して「割安」ではありませんが、同社の魅力を知るにつれて投資も増額。「高級銘柄」に資金を投入し続ける理由を、バフェット氏は次のように述べていました。

It's far better to buy a wonderful company at a fair price than a fair company at a wonderful price
(すばらしい企業を適正価格で買う方が、まあまあの企業を割安価格で買うより良い)

   アップル社のような「wonderful company」(すばらしい企業)は、多少高くても「適正」だと思えば投資を厭わない。「まあまあの企業」を「すばらしい価格=割安価格」で買うよりも良い戦略だ、というバフェット流の投資哲学です。

   超優良企業を「適正価格」で買い、「まあまあ」の企業を「割安」で買う。今回の日本株投資は後者にあたるかもしれませんが、一見シンプルに映る「バフェット式投資」は、並外れた知識と勝負勘に裏付けられているのでしょう。

   ちなみに、バフェット氏のアップル社への大きな賭けは実を結んでいて、バークシャー・ハサウェイ社が初めて投資した時から、アップル社の株価は6倍以上に上昇しているそうです。

   「投資の神様」が目をつける銘柄に世界中の投資家が注目する...。日本株に海外マネーが流入する日は近いかもしれません。

   それでは、「今週のニュースな英語」「be far better than」(~よりずっといい)の使い方を学びましょう。シンプルですが、いろんな場面で便利に使える表現です。

The New Star Wars movies is far better than the last one
(スターウオーズの新作は、前作よりずっといい)

iPhone 14 is far better than iPhone 13
(アイフォン14は、アイフォン13よりずっといい)

Chat GPT is not far better than Google
(チャットGPTは、グーグルより優れているというわけではない)

   「投資の神様」は、今回の来日で地方の優良企業にも関心を示したと伝えられています。「バーゲンハント」ではなく、「高値でも価値がある」と評価される日本企業の出現に期待したいところです。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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