2024年 5月 22日 (水)

話題の「チャットGPT」利用者に聞いた デジタル人材の働き方はAIに代替えされてしまうのか?

求められる「ハイレベル」のエンジニア チャットGPTの影響は...

   こうしてチャットGPTの発展によって、「デジタル人材の働き方はAIに代替されると思いますか?」と聞くと、「影響がある」と答えた人が52.8%(「やや影響がある」28.5%と「大きく影響がある」24.3%の合算)と、半数を超える結果となった。

   「あまり思わない」は21.3%。「どちらとも言えない」と答えた人は21.0%だった。「まったく思わない」という人も4.9%いた。

   また、「影響がある」と答えた人に、「どのような点で影響があると考えていますか」(自由回答)と聞いたところ、調査の場面では、以下のような声があがっている。

「単純な資料・データ整理はAIが行い、それを元に価値を見出す仕事が増える」
「チャットGPTの答えの検証が難しいため、エビデンスを求められるような場合は逆に工数が増える可能性がある」

   プログラミングの場面では、

「エンジニアが少なく済む」
「サンプルコードのあり方、仕様書の書き方がチャットGPT前提になる」

だった。さらに他の業務でも、

「『調べずに(チャットGPTに)聞いてしまう』ことに対応していた人や業務が削減される」
「メールの作成や顧客対応の手間が減る」

などの声が寄せられた。

   また、全体的にエンジニアに求められるレベル感も高くなるかもしれない。それに対して、

「少数精鋭でできることが著しく増える」
「簡易なタスクがAIに代替されるため、入社3~5年程度の経験を積んだ人の採用が難しくなるのではないか」

という声も。そのため、チャットGPTの利用には「エンジニア育成の観点からも勘案していく必要があるでしょう」(Offersデジタル人材総研)。

   加えて、カスタマーサポートやヘルプデスクといったユーザーサポート業務も、AIの導入が進むことで、業務量や人員削減が発生するのではないか、という意見があったという。

   なお、調査は「Offers」の登録者で、チャットGPTの利用経験がある人(305人)を対象に、2023年4月上旬に実施。回答者を現在の本業の職業別にみると、「ソフトウェアエンジニア」が51.4%、「デザイナー職」17.0%、「ディレクター職」6.3%、「マネジメント職」5.9%、「機械学習・データサイエンス」5.5%、「インフラエンジニア・SRE」3.2%、「QAエンジニア」1.6%、「コーポレートエンジニア、情シス」1.5%、「その他」7.5%だった。

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