2024年 5月 19日 (日)

ぼけない、老けない、病気にならないために...食べたほうがいいものは?【尾藤克之のオススメ】

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   加齢の影響をもろに受け始めるといわれる65歳からは、「野菜ファースト」より「肉・魚ファースト」。「ご飯を控える」より「ご飯はしっかり食べる」。「脂肪は避ける」より「いい脂肪を選ぶ」。「外食を控える」より「いろいろ楽しむ」......。今回紹介したい書籍によると、このような「体にいい食べ方」をすることが大切だそうです。どういうことでしょうか?

65歳から体と頭を強くするおいしい食べ方(菊池真由子著)三笠書房

同じ55歳でも、70代に見える人と50代に見える人...食べ方の違いは?

   55歳からは、これまで以上に「免疫力を上げる」ことが重要になると、著者の菊池さんは言います。具体的にはどのようなことでしょうか。

「脅かすつもりはありませんが、60歳をすぎたら、歳をとるだけで免疫力が下がっていくと思ってください。というのも、免疫力は『老化』によって低下してしまうからです。いわば『免疫力の高齢化』です。ですから、病気になるのを防ぐ、病気の重症化リスクを防ぐ――この両面から『免疫力を上げる』ことがより重要になるのです」(菊池さん)
「同じ55歳でも、70代に見える人と50代に見える人がいます。これは『老化スピード』の違いです。残念ながら、老化を完全に止めることはできません。でも、『老化スピード』を大幅に遅らせることはできます。ここでも、カギになるのは肉や魚などの『たんぱく質』です。たんぱく質をしっかり食べて、免疫細胞を元気にすることが大切です」(同)

   これで、老化スピードはゆるやかになって、病気にかかりにくくなると、菊池さんは言い明日。体に活気が出てきて、病気に負けない体になるのだとか。

「なにも手の込んだ料理をする必要はありません。『そのまま』『切るだけ』で手軽にたんぱく質がとれる食品があるのです。たとえば、ハム・ウインナー、チーズ、納豆、卵、チャーシュー、ちくわ、かまぼこ、さつまあげ、はんぺんなどです。卵はスーパーやコンビニで煮卵で売られているので、自分で料理をする必要はありません」(菊池さん)
「たんぱく質が不足しがちなときは、この中から、お好みで1品を選んでみてください。手軽に、たんぱく質をとることができます。1つだけ注意をしておくと、腎臓に病気がある方の場合、たんぱく質の量が制限されることがあります。その場合は医師の指示に従ってください」(同)

55歳からの長寿食は「肉・魚ファースト」で

   55歳からの長寿食は「肉・魚ファースト」が基本だと菊池さんは言います。

「食事は野菜から食べ始める『ベジタブルファース』をご存じですか? 野菜から食べると、食後の血糖値の上昇がゆるやかになるため、肥満や糖尿病を防ぐ効果があると言われています。たしかにそのとおりです。それが大切なのは、60歳くらいまでの話です。65歳からは、肉や魚から食べ始める『肉・魚ファースト』が断然おすすめです」(菊池さん)
「その理由は、肉や魚に豊富な『たんぱく質をしっかり食べる』ことで、病気にならない(免疫力が高い体)、寝たきりにならない(一生スタスタ歩ける元気な体)をつくることが重要だからです。たんぱく質は、筋肉をはじめとして、内臓、血液、血管、骨、皮膚、毛髪など体のあらゆる組織の材料になります」(同)

   さらに、免疫細胞や免疫に関連する物質の材料としても重要で、病気やケガに対する抵抗力や回復力を高める働きもある、と菊池さんは言います。ところが65歳になると、食が細くなってくるため、たんぱく質を食べる量も自然と減ってしまうのだとか。

   本書では、管理栄養士の菊池真由子さんが、体と頭を強くする「おいしい食べ方」を一挙紹介しています。免疫力を上げる! スッキリやせる! バリア機能を強くする! 一生スタスタ歩ける! 老化にブレーキをかける! 認知症を防ぐ! 65歳から、楽しく元気に生きる力がつく一冊です。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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