2024年 3月 19日 (火)

「イマドキ夫が妻子を養うなんてアリ?」専業主婦の妻に共働き拒否された男性の投稿が炎上! 同居の義父に「家購入」援助されたことが仇に...専門家に聞いた(2)

   「今どき夫が妻子を養うなんてアリ?」。専業主婦の妻にフルタイムで働いてほしいと願う男性の投稿が、話題を呼んでいる。

   子どもも大きくなったので、収入増のために共働きになりたいのだが、同居している妻の父親(義父)が「夫が妻子を養うもの」という「古風」な考え方の持ち主で、妻に働くことを許さないのだ。

   妻も義父に同調、節約一辺倒で男性の小遣いを切り詰めるありさま。しかし、男性は義父の援助で家を建てたため、頭が上がらず何も言えない。

   「義父にお金を返してから文句を言え」「イマドキのせいにするな。あなたの器が小さいから」。男性に対する風当たりは強い。妻に働いてもらうには、どうする? 専門家に聞いた。

  • 夫婦の悩みとは(写真はイメージ)
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義父が主張する「夫が妻子を養うもの」という考えの人は、たった4%!?

   <「イマドキ夫が妻子を養うなんてアリ?」専業主婦の妻に共働き拒否された男性の投稿が炎上! 同居の義父に「家購入」援助されたことが仇に...専門家に聞いた(1)>の続きです。

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お互いに働き方でもめたくないけれど...(写真はイメージ)

――まず、今回の論争の中心となっている話題に見える「夫が妻子を養うべきかどうか」という点について、川上さんが研究顧問をされている、働く主婦層の本音を調べる機関「しゅふJOB総研で調査したことがありますか。

川上敬太郎さん「仕事と家庭の両立を希望する主婦層に対し、2013年、2017年、2020年と、過去3回にわたって10年後の未来に増えそうな夫婦のワークスタイルについて尋ねたことがあります。

◇10年後の日本、仕事と家庭の両立を希望する主婦はどう見ているか?

すると、3回ともダントツで1位だったのは『夫婦対等に共働き』でした。過去3回の変遷を見ると減少してきてはいるものの、直近の2020年調査でも約6割の人がそう答えています。次に多いのが『夫が中心となって働き、妻は補助的に働く』で、約3割でした。
『夫婦対等に共働き』が2013年には約8割いたのに、減ってきている理由は、共働き世帯が増えているのに、妻の家事・育児負担があまり緩和されないことへの失望が大きな要因と考えられます。
フリーコメントでも、『家事負担がまだ高い』『女性には担う役割が多すぎる』『(10年後は)女性が疲弊する世の中になると思う』といった悲痛な声が寄せられました」

――「夫が妻子を養うべきかどうか」という点では、いかがでしたか。

川上敬太郎さん「『夫が働き、妻は専業主婦』は約4%しかいませんでした。こちらは、過去3回の調査でも一貫して5%以下です。世の中の流れとしては、専業主婦家庭よりも、夫婦対等に共働き家庭が増える――そう認識している人が多い様子がうかがえます。投稿者さんの義父が主張している『夫が妻子を養うもの』という考え方は、少なくなっていく傾向にあります」
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