2024年 5月 20日 (月)

「今の仕事経験で成長できる気がしません」と訴える部下...どう育てる?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE32(前編)】(前川孝雄)

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「経験から学ぶ力」とは

   こと入社1~2年目の若手社員は、日々が新しい経験の連続だったり、次第に任される仕事の量が増えたりと、対応に精一杯。そこで「経験から学べ」と言われても、その余裕も持てず、「ただふられた仕事をこなし続けるのみ」と思うかもしれません。

   新たな環境や仕事に慣れない間は無理もありません。でも、ある程度余裕がでてきたなら、仕事を通して経験から、よりよく学ぶ方法を習慣づけることが大事です。その可否が、その後の本人の成長度合いを分けることになります。「経験から学ぶ力」を身に着け、磨いていくことが大切なのです。

   同じ経験をしても、成長する人としない人がいます。その違いは、単に能力の差によるだけではありません。人は、ただ日々の仕事を惰性で行い、行動を積み重ねても、それらは単なる経験の羅列に過ぎず、深い学びや成長は得られません。

   自分はこの仕事の経験から何を学びたいのか、明確な意図と自覚をもって行うことが大事なのです。冒頭のCASEで一人の部下が指摘した「経験の質が大事」は、的を射た意見だと言えるでしょう。そして、経験の質は自らつくり出すもの。質の良い経験の量を、できるだけ積み上げていくことです。

   そこで、上司は部下の「経験に学ぶ力」の習得と向上をめざし、本人が仕事を通して自ら進んで学び、成長する意欲と力を促していきましょう。

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