効率化を図るべきこと、じっくり時間をかけたいことを使い分け
タイムパフォーマンス(タイパ)が時間の使い方のカギをにぎる近年、調査ではタイパとAIに着目し、時間の価値がどう変化するのかも聞いた。
タイパ意識については、60.4%が「タイパを意識して行動している」、62.1%が「タイパを重視する考え方は社会に定着」と答えた。これは24年の前回調査の結果(「タイパを意識して行動」は58.0%、「社会に定着」は60.5%)から微増だった。また、「何事もタイパを高め、時間効率を優先して生活したい」と答えた人は全体で54.3%で、とりわけ10代は64.5%と最も高かった。
このようにタイパ優先の意識が高まる一方で、「答えがすぐ出ないことでも、自分なりに考えたい」は74.3%、「じっくりと考え事をするのが好き」は74.0%、「時間を気にせずに没頭できる」は67.6%など、「時間的な効率追求とは逆行する意識」も見られた。
調査したセイコーは、「生産性を上げ効率化を図るべきこととじっくり時間をかけたいことを区分し、使い分けをする様子がうかがわれます」と指摘している。