飲料メーカー・キリンホールディングスは2025年7月2日、幼稚園・保育園に通う3~6歳の子どもを対象にした屋内運動プログラムを新たに開発したと発表した。このプログラムは、日本サッカー協会(JFA)と共同で作ったものだ。
キリンとJFAは同日、東京都文京区の貞静幼稚園で、約20人の園児たちが先生から指導を受けながら実演するメディア向けの発表会を開いた。今後、約1000園の全国の幼稚園・保育園への導入も目指すとしている。
新たに開発した屋内運動プログラムの概要
キリンは、子どもの健康を支援するプロジェクト「キリンキッズケア」を25年6月16日から開始した。その一環で、例えば、免疫を意識した健康的な生活習慣を行う「免疫ケア」を子どもに啓発するための紙芝居を作成している。
今回、このプロジェクトでの取り組みとして新たに、屋内運動プログラムをJFAと共同で開発した。
屋内運動プログラムは、安全に配慮しながら、運動不足の解消やコミュニケーションの促進といった健康維持を図り、「免疫ケア」をサポートするものだ。プレスリリースでは「幼稚園・保育園の屋内で子どもたちが自発的に楽しく身体を動かせる」と説明している。
このプログラムは、3~6歳の幼稚園・保育園の園児が対象。1プログラムあたり4~5種類を組み合わせて約20分の運動を行う。子どもが自発的に楽しめるストーリー構成で、先生が指導を行える内容になっている。ボールを使った運動を取り入れることで、子どもに刺激を与えたり、「ボールがともだち」を実感させたりすることも目的だ。
キリンの調査によれば、3~6歳の子どもを持つ親の72.6%が、夏は「子どもの外遊びの予定時間の短縮や、屋内遊びに変更することが必要な季節」と回答。93.4%が「気温や暑さを理由に子どもの外遊びを制限した経験がある」と回答した。夏の酷暑で、子どもの体力低下や運動不足を不安に抱える親も多いという。