AIを活用しバーチャル心臓専門医を増やす
2つ目の取り組みは、インドで遠隔心電図検査・AI解析サービスを展開しているトライコグとのパートナーシップの強化があげられる。
インドの医療現場は循環器専門医の数の不足に加え、医療機関の設備が不十分で、心電図検査が必要な患者に対し、十分な検査が実施できないケースが発生している。
こうした医療課題の解決に取り組むため、トライコグは、医療現場を熟知した100人以上の社内専門医とAI開発者が協力して、10年以上にわたり蓄積した心電図データから心疾患を検出するAIモデルを構築した。
Bhograj氏は「トライコグでは、医療機器からのデータをクラウドに送り、クラウド上のAIが140種類の心臓疾患を識別。専門医チームがAIの診断を確認し、最終的なレポートを、世界中のどこにでも6分以内に届けている」と語る。
トライコグは2014年にインドで設立。現在では1万2500の病院で利用され、これまで3100万人以上の患者をスクリーニングしてきた。現在では東南アジアとアフリカの14カ国で使われ、これらの地域で最大の心血管ネットワークとなっている。目標は、2030年までに利用者を1億人にすることだ。