書類選考、筆記試験、面接――さらにはグループワークやディスカッション。一般的に企業の採用は、こうした選考ステップをいくつか経て行われている。
しかし、このほど従来の選考ステップをとらない新しい「体験型」の選考方法が登場した。参加者がCxO(経営幹部Chief x Officer)役になり、戦略立案や意思決定に挑む「CxOクエスト選考」だ。
コンサルティング事業を展開するクオンティア(東京都港区)が開発したこの選考方式は、今後、日本国内でニーズが増すとされるCxO人材を輩出する施策となるか。
CMOやCTOを体験する中での多角的評価
「CxOクエスト」は、選考対象の参加者一人ひとりにチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)やチーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)といったCxOの役割を担ってもらい、クオンティアの現役コンサルタントがCEO役となり、設定された企業課題に対して、一緒にグループ・ディスカッションと意思決定を制限時間内に行ってもらう選考方式だ。
クオンティアは、「将来の経営者のポテンシャル」とされる戦略思考、意思決定力、合意形成力、リーダーシップなど可視化し、参加者を多角的に評価することで将来の経営人材を発掘したいとしている。
将来のCxOの候補像としてクオンティアが挙げているのは、「正解のない状況でも自ら意思決定できる」、「異なる意見を尊重し、同意形成をリードできる」、「結果に責任をもち、事業と組織を前に進められる」人材だ。
こうしたポテンシャルは従来の履歴書や職務経歴書、面談などの評価方法では捉えきれない。そのため、書類選考はせずに「先着順」で参加者を決定し、当日のパフォーマンスを最重要視するというのが、特徴のひとつとなっている。
さらに、CEO役の現役コンサルタントから、強みや課題についてフィードバックを得ることができる点、CxO役には異なる価値観や信念が設定されており、対立する構造の中でゲーム感覚で取り組めることもユニークな点だ。