高血糖を招く「ペットボトル症候群」 熱中症対策に潜むリスクに注意を

500mlのペットボトル飲料水に3~17個の角砂糖が含まれることも

   これからますます暑くなるにつれ気をつけたいのは、飲み物である。熱中症を防ぎたいと、つい甘く美味しいジュースや清涼飲料水などに手が伸びがちだが、飲み過ぎると高血糖を招きやすくなり、「ペットボトル症候群」(正式名:清涼飲料水ケトーシス)を引き起こすと川名部医師は警告する。

「糖分の多い清涼飲料水をたくさん飲むと血糖値が上がります。すると脳の口渇中枢が働き、喉の渇きを感じるようになります。その結果、さらに甘い飲み物を飲んでしまうと高血糖が悪化します。尿の量も増えて脱水が進み、さらに喉が渇いて甘い飲み物を飲むという悪循環に陥るのです」(川名部医師)

   すると、たとえば、体重の減少をもたらす恐れがある。なぜ体重が減るのかといえば、高血糖のレベルが高くなりすぎてインスリンが足りなくなることが影響している。インスリン不足により、糖をエネルギーとして利用できないため、体内の脂肪や筋肉を分解してエネルギーを作り出す。その結果、痩せるのだ。

「問題はそれだけでなく、脂肪や筋肉を分解した副産物としてケトンという物質がでて、それによって血液が酸性に傾き、倦怠感や集中力低下、眠気、さらには意識障害を引き起こすのです。そのうえ脱水症状もでてくると、救急搬送されることがあります」(川名部医師)

   清涼飲料水は美味しいので、どれぐらい多くの糖分が入っているかに気づきにくいが、代表的な経口補水液で角砂糖(約4g)約3個程度(500mLボトル換算、以下同)、スポーツドリンクが同約8個、カフェオレで約10個、甘い炭酸飲料で約17個と言われる。

   ペットボトル症候群にとくに気をつけたいのは、次の4つに該当する人だと川名部医師は言う。

(1)糖尿病のある人、(2)糖尿病予備群(肥満傾向があり、健診で血糖値が高いと指摘された経験がある人)、(3)運動不足で汗をあまりかかない人、(4)糖分の含まれた清涼飲料水1日に1リットル以上飲む習慣がある人。
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