高血糖を招く「ペットボトル症候群」 熱中症対策に潜むリスクに注意を

血糖値を抑えつつ熱中症対策をするには

   では、血糖値を抑えつつ熱中症対策をするにはどうすればいいのか。川名部医師は「4つのS」が大切だという。(1)Soon(喉が渇く前に、こまめに)、(2)Sugarless(糖分を含む飲料を控える)、(3)Simple drink(日常の飲み物を水かお茶にする)、(4)Salt(汗をかいたら塩分を摂る)。

   (2)について補足すると、「無糖」「カロリーゼロ」と表示された飲み物ならばいいのではないかと思いがちだ。しかし......。

「『無糖』や『カロリーゼロ』だからといって、水やお茶と同じような感覚で飲むことはおすすめできません。毎日の水分補給は、水やお茶を基本にしましょう」(川名部医師)

   それに関連して、1日に摂取する水分量だが、3食の食事からも700~800mL程度の水分を摂取できるといわれているため、日常生活では午前・午後にそれぞれ500mL程度を目安に、発汗量や体調に応じて調整するとよい。

   また、甘い物をずっと我慢するのもたいへんだ。どうしても清涼飲料水を飲みたいときには、3食に合わせて飲むのがコツだという。

「理想的な血糖値カーブは、3食に合わせて高くなり、あとは下がっている状態です。3食の間に甘い物を摂ると、血糖値が下がる時間がなくなるのでよくありません。どうしても甘い物を飲みたいときには、3食のあと、デザートのように少し飲むことを患者さんにはお勧めしています」(川名部医師)

   血糖コントロールをするときに大事なのは、何を食べれば、血糖値がどれだけ上がるのかという血糖トレンドを知ることだ。以前は血糖値を測定するにはその都度針を刺していたが、いまは持続グルコース測定(CGM)というツールがある。コインほどの大きさの小型センサーを上腕後ろの部位に常時装着することで、24時間血糖値変動をモニタリングすることができる。

「清涼飲料水を飲んだら血糖が上がり、運動をすると下がるということが目でわかります。食べ方・飲み方、それぞれのタイミング、生活習慣を見直すいい材料を提供してくれます」(川名部医師)

   CGMは病状や治療内容に応じて健康保険が適用される場合がある。

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