中国の歴史小説で知られる作家の陳舜臣さんが2015年1月21日、老衰のため神戸市内の病院で亡くなった。90歳だった。
台湾出身の貿易商の次男として神戸市中央区に生まれた。大阪外国語学校(現・大阪外国語大)を卒業後、同校の助手や家業の手伝いなどを務め、戦後は一時、台湾に住んでいた。1961年に推理小説「枯草の根」で江戸川乱歩賞を受賞し、ミステリー作家として文壇デビューを果たす。
67年「阿片戦争」から歴史作家として頭角を現し、「青玉獅子香炉」で直木賞を受賞。中国の歴史小説の第1人者として活躍した。90年には日本国籍を取得した。
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