日本サッカー「勝てるチーム」に変えた男(その時 歴史が動いた)
2007年06月01日20時34分
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(c)NHK
今から約40年前、1968年のメキシコオリンピックで、サッカー日本代表は南米やヨーロッパの強豪国を次々と破り、銅メダルを獲得した。その数年前まではアジアのライバルにさえ負け続けていた弱小チームが起こした「奇跡」だ。
どん底チームを変貌させたのは、ドイツ人コーチ、デットマール・クラマーだった。メキシコの前の東京オリンピックに向けて招聘されたクラマーは、代表選手の技術の未熟さに愕然とし、基本技術を徹底的に叩き込んだ。そして日本人の体格や性格の特徴を活かしたチームづくりを目指すとともに、指導者の育成にも力を入れた。
その成果が花開いたのが、メキシコオリンピックだった。クラマーは去っていたが、その教えを受け継いだ監督やコーチ、選手たちが大舞台で日本代表の力を最大限に引き出すことに成功したのだ。番組では、当時の記録映像を交えて、弱小チームが「勝てるチーム」に成長するまでの組織改革の日々を描く。