鬼太郎の父は語る「とことんやりたいことをやるのが人生だ」

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   「♪ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲ~」

   子供のころ、よく歌ったなぁ~。アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌だ。この曲を歌うと、ワクワクゾクゾクしたイタズラっ子気分になれるんだよね。そうそう、男子はキタナイ替え歌まで作って歌ってたなぁ~。

   「オイっ!鬼太郎っ!」

   やったやった、この目玉オヤジのモノマネ。頭のてっぺんから出す、あの高い声。

   それに仮装と言えば、鬼太郎ファミリーは人気だったなぁ。文化祭や体育祭の応援団、どっかのクラスには、必ず鬼太郎やねずみ男がいたもんだった。

   日本中の子供が熱狂した「ゲゲゲ鬼太郎」の生みの親、水木しげる先生。御年85歳。目玉のオヤジならぬ、鬼太郎の本当のお父さん、水木先生にインタビューさせていただくため、調布市にある水木プロにお邪魔した。

   インタビューに現れた水木先生は、85歳にしてはなかなか大柄な方。戦時中の軍隊時代に瀕死の重傷を負ったため、左腕は肩から15cmほどしかない。セーターの袖をぶらんぶらんさせながら、ノッソノッソと歩いてきて、ドッカとソファーに腰かける。85歳で今も現役、日本最年長の漫画家は、ズボンのチャックが少し開いていた。

   自分自身のことを「水木さんってヒトはね・・・」と、他人のように話す。でも不思議と不自然な感じはない。『のんのんばあとオレ』に代表されるユニークな少年時代、そして『総員 玉砕せよ』に描かれたラバウルでの壮絶な戦争体験を語っていただいた。

   遠い記憶の果てから語られる85歳の言葉。過去を一つの物語のように語る姿が印象的だった。自分の祖父母に当たる年齢の方が、戦争という凄まじい体験をしている。インタビューの間、ふと祖父の顔がよぎった。

   インタビューの最後に、「若い世代へのメッセージは何か?」と聞くと、「水木さんは、メッセージなんてないよ」と言いながら、水木先生はこう続けた。

   「水木さんはねぇ、マイペースなんです。マイペースで自分のやりたいことしかやらんかったから、よかったんです。人生は、とことんやりたいことを、やってやってやりつくすんです」

   マイペースにやりたいことをやる。激戦地で、色鮮やかなオウムに見とれていた間に、分隊が攻撃され、ただ一人生き残ったという水木先生。

   「やりたいことをやりつくすのが人生だ」と言ったときに、水木先生の体は前のめりになって、急に声が大きくなった。

   この貴重なインタビュー、11月15日(木)の夜8時5分から、NHKラジオ第1「わが人生に乾杯」で放送する。私にはこれから編集作業が待ち構えている。責任重大だ~!!

踊るオサムン
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