「アカデミー」反イルカ漁映画 侮れないこれだけの理由

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<テレビウォッチ> 米アカデミー賞の授賞式が3月8日(日本時間)行われ、米映画『ザ・コーブ』が長編ドキュメンタリー賞を受賞した。

「面白い…」

   日本のイルカ漁の残酷さを告発した内容で、日本バッシングと波紋を呼んでいるこの映画を見たばかりという笠井信輔アナが取り上げた。

と言われても

   「見た結果、困ったと思った。イルカ好きの人が、日本人の残酷さを明白に描いている映画なのですが、良くできている。面白い……」と。

   映画は、かつてイルカ調教をし、イルカを利用してきた男がイルカ保護活動家として登場し、和歌山県太地町の入り江で毎年行われる残酷なイルカ漁を告発する筋立て。

   映画では、漁師たちが入り江に追い込んだイルカを鉄の棒で突いて殺し、入り江が真っ赤な『血の海』になるシーンも出てくる。

   しかも「水銀で汚染されたイルカが加工され、クジラ肉として販売されている」とか「イルカの肉はあまり好まれない。正しく表示すると売れない。クジラ肉と表示されているものの多くはイルカ肉だった」と訴えている。

サスペンスふう仕立て

   笠井によると、「イルカを利用していた調教師が改心し、過激な保護活動家になる人間ドキュメンタリーの部分、海洋環境保護のドキュメンタリーの部分、偽装食肉販売のような社会ドキュメンタリーの部分などで味付けされており」引き込まれるのだという。

   しかも、隠しカメラや暗視カメラを使ってスパイもどきのサスペンスふうに仕立てられているという。

   この映画が、長編ドキュメンタリー賞作品として世界に配信されては、ターゲットにされた太地町や漁協たまったものではない。

   「事実にないことが多く描かれている」と、さっそく配給会社に抗議しているのだが……。映画を作ったルイ・シホヨス監督は「この映画は、日本の皆さんへのラブレターなんです」と、どこ吹く風。

   キャスターの小倉も「ラブレターと言われてもね~。ストレートには受け入れられないよね」と。

   ニューズウィークの日本語版編集長の竹田圭吾は「問題は、(映画を)見た側が受け入れる程度のうまさで変わってくる。プロパガンダの映画であっても、よくできていれば伝わるものが2倍、3倍にもなる」と。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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