2024年 5月 6日 (月)

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清武代表の「隠し球」税金がらみのスキャンダルか押し紙暴露か

   文春の「清武GM一人ぼっちの叛乱『オトコ涙』の全内幕」によれば、11月4日(2011年)、原が渡邉と話し合う中で、岡崎を外してほしい、江川を代わりにほしいと直訴していたというのだ。こうしたことが進行していた裏には、清武と原の長年の確執があった。昨年オフにも補強を巡って激しく対立し、口も聞かなくなったという。また、清武は岡崎を将来の監督に考えていると球団内部では見られていて、原は江川監督を考えていたのではないかという見方もある。

   たしかに江川監督構想というのはだいぶ前からあるし、私も親しくさせてもらっていた、今春亡くなった渡辺主筆の盟友、氏家齊一郎・日本テレビCEOもそう強く望んでいた。しかし、桑田真澄の借金も巨人軍が肩代わりしたため、江川の借金までは手が回らない。あの借金がなければと氏家CEOが何度も嘆息していたことを思い出す。江川が入閣すれば清武の球団における覇権は大幅に縮小する。だからそれを潰すために会見を急ぎ、その件を暴露したのではないか。

   読売新聞社員の清武批判も厳しい。プロ野球を私物化してきたと清武は渡邉のことをいうが、清武自身も巨人軍を私物化し暴君として君臨してきたではないかというものだ。新潮は、社会部記者として数々のスクープをものにしてきた敏腕記者の清武が、何も武器を持たずに読売のドンに反旗を翻したとは思えないと、こう書いている。

   「税金がらみのナベツネのスキャンダルを握っているのではないかなどと言われています。あるいは、『いや、押し紙のことを暴露するのではないか』なんて口にする社員もいる有様です。ナベツネ側近らは、いまや清武さんの『隠し球』を必死に探り出そうとしています」(球団関係者)

   この問題は12月中旬に開催される球団の役員会まで持ち越されることになりそうだが、ここまでヒビが入った渡邉・清武、原・清武の関係が元へ戻ることはないだろう。先日の会見終了直後に清武球団代表にメールでエールを送った。「ありがとうございます。やむにやまれぬ会見だったのです」という返事が返ってきた。メディア人であることを忘れ、私利私欲とまではいわないが、新聞界や野球界、政界にまでドンを気取って口出しする渡邉主筆に、まさかの身内からの大謀反である。清武だけをドン・キホーテにして一件落着してはいけないと、私は思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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