中谷美紀ら女たちが仕掛ける「男たらしの怖い罠」赤ちゃん欲しい!

印刷

聖なる怪物たち(テレビ朝日系木曜よる9時)>何といっても中谷美紀が怖い。「怪物たち」というからには女たち全員が怖いのだが、今のところ、中心になって冷静に事を進めていく看護師長・春日井(中谷美紀)が一番。

   女たちを怪物にしてゆくのは「赤ちゃんがほしい」という単純な願いだ。春日井の妹・圭子(加藤あい)は結婚式の最中に流産し、子供が産めない身体になる。圭子はそれを隠し、代理出産をもくろむ。このあたり、「夫(敏雄=長谷川博己)との赤ちゃんがどうしてもほしいの」という圭子は純粋なようでいて、じつはその身勝手さが鼻持ちならない。

   夫は名門教育コンツェルン・聖応育英会の経営者で、先妻との間に男児がいるのに離婚して、圭子とできちゃった結婚をしたのだ。聖応幼稚園の教諭だった圭子の「略奪婚」と言われている。だから、肝心の赤ちゃんがいなくなってしまっては立場が危うい。それを意識してないかのように、ひたすら「愛」を押し立てて暴走する圭子の姿が怖い。

   代理母として目をつけたのが、圭子の元同僚、幼稚園教諭の三恵(鈴木杏)。圭子の懇願と春日井の強引さに引き受けてしまう。しかし、この三恵も見かけによらぬしたたか者と見た。敏雄とのただならぬ関係も匂わせている。もちろん、日本では代理出産は認められていないから、敏雄の友人の医師にカネを積んで密かにやらせる。みごとに三恵は妊娠する。

絡め取られ深みにはまる長谷川博己「イケメンのヘタレ」

   強烈な女たちの間にあって、男たちは影が薄い。敏雄は結婚していて子供もいるのに従業員の女に手を出して「略奪」され、その女と姉に迫られて違法な代理出産に手を染める。さらに別の女にも何やら秘密を握られているらしい。何なんだ、この男は! 長谷川博己は「鈴木先生」以来、「家政婦のミタ」に引き続きイケメンだがヘタレな男という役回りが定着してきたようだ。

   もう1人のイケメン、さわやかな新人医師の司馬(岡田将生)は、言わば狂言回し。モンスターたちによるドロドロの戦いが予測される今後、どこまで奮闘できるかが見ものだ。でも、早くも妖艶な看護師の瑶子(大政絢)にオトされちゃったからなあ。

   ゴッドマザーのような敏雄の母(山本陽子)も重量級の存在感だし、理事の座に留まっている先妻も黙ってはいないだろう。辟易(へきえき)しながらも怖いもの見たさで見続けてしまいそう。

文   カモノ・ハシ
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter
コメント・口コミを投稿する
コメント・口コミを入力
ハンドルネーム
コメント・口コミ
   

※誹謗中傷や差別的発言、不愉快にさせるようなコメント・口コミは掲載しない場合があります。
コメント・口コミの掲載基準については、コメント・口コミに関する諸注意をご一読ください。

注目情報PR
追悼

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中